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【日 時】 | 2014年 5月 4日(日) |
【天 候】 | 晴れ |
【山 名】 | 三越峠(548m) |
【山 域】 | 和歌山 |
【ルート】 |
(7:15)牛馬童子--(7:55)近露--(9:20)継桜王子--(10:25)熊瀬川王子--(13:05)湯川王子-- (13:30)三越峠--(15:35)船玉神社--(16:20)発心門王子--(17:25)伏拝王子--(18:40)本宮大社 |
【所要時間】 | 11時間25分 |
【メンバー 】 | 二人 |
紀伊半島を西から東にルートが伸び600〜700mの高度の峠越えとなる中辺路は熊野古道の中でも中心的ルートのイメージを持っていた。この山域ではゴンニャク山・野竹法師山に登ったことがある程度。昨年と同様、寒さも緩み、暑さの襲来する前の快適なGWを選んだ。今年は5/2に所用がありGW後半からのスタートになった。5/5は雨の予報でその日は沈澱覚悟で出発する。この日周辺を除くとGW中は概ね良さそうな予報であった。 5/2に大学でお土産を購入。5/3早朝、家内とクサソテツを摘みに出かける。久しぶりの遠征で準備に時間を要する。GW後半の初日で午前中は渋滞のピーク。準備が一通り終わって、昼食を済ませて家を出る。予想通り車は多目だが渋滞にはならなかった。長島から無料解放区間の高速道に乗る。殆どトンネル区間だが以前の曲がった道と比較して随分楽になった。尾鷲市街でR42に出る。市街地を抜け再度高速に乗る。賀田付近は可也高い所を走っている。新鹿の高度なら災害対策道になるが、賀田は高過ぎでは?鬼ヶ城トンネル入口から渋滞。木本の浜には鯉のぼりが泳いでいる。新宮方面は渋滞しそう。高速道で可也早く着いたのでR311から本宮に向かう。入鹿の小中学校に立寄る。この地域は閉校したところが多いと聞いていたがまだ存続しているよう。時間もあるので明倫小学校を通って楊枝側に下る。布引の滝までは遠くに感じられた。初めて訪れた滝は上に立派な釜を持ち緩やかに流れていた。一族山へも登れる様子。紀和町まで戻り、湯の口温泉に浸る。GWの真中で人が多い。熊野川の河原にはテントが林立。R311を抜けR168に。本宮の古道センターに行く。本宮の大きな河原の駐車場で車中泊。 夜間かなり冷え込んだ。U氏とは7:00〜7:30の待ち合わせ。7時前に携帯着信。もうセンター前に居るとのこと。河原に車を廻してもらいU氏の車にザックを移す。今年は昨年の失敗を繰り返さないよう準備してきたつもりだが、何故が心配。U氏は茶摘を済ませてきたので今年も家には帰らずこのまま古道歩きに入る予定とのこと。今回の予定は本宮〜田辺の踏破。初日の本日の行程が一番の強行軍と予想。私の車はそのまま河原の駐車場にデポ。挨拶もそこそこに車に乗り込む。近露の道の駅に向かう。早朝でバス停に古道歩き風の団体を見かける。R311は意外に直進が多い。近露集落のショップはまだ開いていない。先に進み「道の駅近露」に到着。ここは開店準備中。古道歩きらしい人も身支度を整えている。車の移動時間から本宮までの距離も長そうに感じた。 道路の反対側が熊野古道になっている。薄暗い植林帯入る。左に一里塚跡の石標を見る。箸折峠の牛馬童子は少しルートから外れる。花山法皇の石像や近露の謂れ「血か露か」の説明板がある。ここだけ観光の二人の男女と行き交う。急な坂道を下り植林帯を抜けると東屋があり近露の集落が一望となる。川辺理に公園や美術館がありノンビリした雰囲気。舗装道まで降り日置川に掛る北野橋を渡ったところが近露王子。大きな木立の中に石碑がある。奥の方に温泉もある様子。本日の車中泊はここに決める。快晴で太陽放射が強く感じられる。野長瀬一族の墓を左に見て坂を登る。近野小中学校を通り楠木山登り口。ここから暫くから地道になる。舗装道に出て比曽原王子へ。旧国道に沿ったルートなのか、通行量も少なく気楽に歩行できる。桜継社の入口の大木を左に見る。桜継王子には「とがの木茶屋」の休憩所がある。中に入って一服。女の子が入ってきて私達や囲炉裏を珍しそうに見る。家族とお爺さんでタクシーを貸切って古道巡りをしている様子。このコースのキーポイントのようで人が多目。 野中の清水は行かず。秀衡桜は倒れた状態で伐採されていた。集落があり沢愛好家の展示を右に見る。中川王子辺りから緩やかな登りになる。小広王子からは急な地道の登りとなり小広峠を越える。一旦舗装道に降りて右に曲がる。標識に従い、戻るように左折。地道を下り川を渡ったところが熊野川王子。ここからはつづら折れの急な登り坂が続く。一里塚跡を左に見る。登り詰めると平坦な道になり草鞋峠から下りになる。降り着いて林道にでるが仲人茶屋跡・岩神コースは通行止めで迂回路の案内がある。道湯川沿いに林道を下る。迂回路案内に従い左折して川に掛る木橋を渡る。ここからは木の階段の急坂になる。伐木後の幼木の低木帯で直射日光が当り大汗になる。想定外の迂回路コースでエネルギーを消耗。昼も近くなったので登り切った峠で昼食タイムとする。吹き抜ける風を浴びながら食事を摂っていると若いカップルが元気良く通過していった。小広王子辺りから山道になり人は見掛けなかった。笠塔峰登山口の標識がある。 植林帯の中の平坦なルートになり安心する。木の階段道を下って行くと左に曲がって地道の林道に出る。川沿いの林道を暫く下ると十数人の老年団が休憩している。道なりに進むと蛇形地蔵に出る。海藻の化石が蛇の鱗に見えたことが謂れとのこと。おぎん地蔵コースのルートと合し湯川川を渡る。湯川王子の周りには深い森の中に皇太子殿下行啓の石碑や鳥居がある。ここからは段々の急な登り坂になる。一旦傾斜が緩むが更につづら折れの急坂が続く。やっとの思いで登り詰めると舗装道に飛び出る。左にまがって三越峠。トイレや東屋があり、停車している車や休憩している人がいる。標高的にはここからは下りになるはず。行き交う人も増え気分的に安心する。小休憩。 熊野古道入口の木の門からつづら折れの一気の階段の下りが続く。若い外国人の男性が息を切らしながら早い足取りで登って来る。何人かの登山者と行き交う。右手に谷音を聞きながら暫く下る。谷が大きく崩壊したところから林道になる。行程も殆ど終了した気分になりu氏と話ながら平坦な道をタンタンと進む。暫く進むと舗装道に出てしまった。案内標識も見なくなり道を間違えたことに気付く。地図を確かめると56番から57の間の林道との分岐を見落としてしまったようだ。そのまま下るか迷ったが戻ることにする。少しもどると若いカップルと出会う。話して見るが彼らも道を間違えたことを認識していない様子。分岐点まで可也歩くことになった。間違えた個所の脇に「こちらは熊野古道ではありません」の標識があった。思わぬロスとなり気力が失せる。 分岐から石段を降りると音無川沿いの平坦なルートになる。ノンビリ写真を撮りながら歩いている人がいる。赤木越えルートと合する船玉神社で休憩しながら談笑。和歌山の人で熊野古道は歩き始めたところとのこと。林道から分岐して猪鼻王子の碑を周回してまた林道に戻る。暫く行き、右手の地道に入る。急な登り坂になる。暫く登ると上方に車道が見える。登り着いたところが発心門王子。ここからはズーと下りのはず。 舗装道を少し下り右に曲がる。左にトイレや駐車場の広場がある。標識に従い緩やかに下っていく。集落のバス停に降り、右手の緩い登り坂を進む。緩やかな下りの舗装道を進む。校舎と体育館のあった小学校跡が水呑王子で広場のツツジは満開状態。u氏が標識の伏拝王子を読んでいると若女性が「フシオガミ」と訂正。地道になり緩やかに下っていく。舗装道に出ると土産物屋や自販機が現れる。果無山脈の説明板を真直ぐ進むと草原の中の地道の登りになる。乗っ越した伏拝王子には休憩所(伏拝茶屋)とトイレがある。17時を過ぎ休んでいた夫婦連れも焦っている様子。案内には大斎原が見えるとあるが確認できず。 緩やかな下りの地道になる。70番標識を確認しゴールが近いことを確認。林道の上に掛る橋を渡ったところが三軒茶屋。ここからは最後の登りが待っていた。やっとの思いで乗り越す。緩い石の階段の下りとなる。ちょっと寄り道展望台には行かず。墓・人家が現れる。石の階段を下ると団地に入る。75番標識・祓殿王子を左に見ると、前方に本宮大社の大木の混じる森が現れる。大社裏の鳥居を潜り境内に入る。本宮大社に参り石段を下る。日没近くになり古道センターは既に閉まっていた。 車のところに移動してザックを詰め込む。請川のコンビニに移動して食料を調達。近露の道の駅まで戻り車を回収。R311を引き返す。川湯温泉についたところで道を間違えて右折してしまう。ホテルの前でUターンしているとU氏は親類の方と遭遇。河原に車を止めて温泉に向かう。暗い河原は石がゴロゴロで歩き難い。8時半頃になり入浴時間少なし。U氏は例の如く何とかの行水で先にあがる。入れ代り立ち代り人が出入り。人が多く時間が少なく不満足な入浴になった。本宮の河原の駐車場まで戻り、食事を摂って車中泊。 長い行程になってしまった。三越峠の下りでルートをロスしたが本日のロングなコースを考えると引き返さない方が良かった。古道センターで貰った新しい地図には迂回路も記載されていた。 |