三峰山・平倉峰

学能堂山方面
学能堂山方面

【日 時】2014年 7月 1日(火)
【天 候】晴れ
【山 名】三峰山(1235m)・平倉峰(1220m)
【山 域】三重・奈良
【ルート】 (10:55)登尾小屋--(12:20)五本杉の小屋--(13:15)三峰山--
(14:10)平倉峰--(15:40)八丁平--(17:05)登尾小屋
【所要時間】6時間10分
【メンバー 】単独


梅雨の最中だが天気はもつとのの予報。低地での樹木の同定も少しスランプ気味。気分直しに高い山に出掛ける。山は勝手知ったる三峰山。講座を終え、おにぎりと飲料をザックに詰め出発。いつものコースで車を走らせるが、周辺の樹木が気になる。神末で左折。神末川沿いに南下。不動滝コースの駐車場には車が2台。不動滝コースからの林道を進む。雨後で所々に落石がある。登尾小屋の脇に車を停める。蛇口の水は枯れている。小屋横の3本の木がメタセコイア、モミジバフウ、カシワであることを確認。身支度をして出発。

階段の上の展望所のログハウス。曽爾高原や神末の集落が見える。植林帯の中の緩やかな道だが採集ボックスを入れたザックは重く感じる。ヤブガラミのような葉で小さな青い花を付けた低いアジサイ類や二つの尾穂を頂芽に付けた草本が足元に展がる。「山頂まで2300m」の標識。ユックリと息を整えながら進む。鎌首のウラシマソウを見掛ける。北に開けたところからは大洞山や日本ボソ・倶留尊山が望まれる。しゃりバテ気味でおにぎりを齧る。赤いホッカムリの石地蔵。賽銭桶には小銭。この辺りは高木で葉は採集できない。樹皮ハンドブックは必携と感じる。急坂を登ると不動滝コースと合する五本杉の小屋。小屋の戸は前後には動くがスライドしない。下の大木の名前は宿題。ここで昼食タイム。

緩い坂道を登って行く。白い落下花が足元に。稜線に出る。大日如来分岐。御岳展望所からは神末の集落や学能堂山や大洞山が見える。三峰山山頂では山頂標識と一等三角点をカメラに収める。改めて周りを見るとリョウブ・ヤマボウシ・オオイタヤメイゲツ・ゴヨウツツジ等々、色々な木を確認する。平倉峰に向かう。緑葉と幹下部に苔が付着した森林帯を進む。自然林のアップダウンの道となる。採集は帰路と考えていたが、堪らず始める。ウツギ・ガマズミ・アワブキ?等の白い花が鮮やか。平倉峰に近づくと疎林の大木が現われる。ブナやミズナラなどの基本樹木を確認しながら平倉峰に到着。ユックリ腰を降ろす。霞みが掛り遠望は利かないが倶留尊山・古光山・学能堂山が望まれる。

樹木の採集をしながら来た道を辿る。汗のせいか立ち止まると虫が集って閉口。三峰山で単独男性と会う。この辺りは鹿の食害が進んでいるようだ。戻り八丁平に降りる。男性と別れ草原の下の方に移動すると5〜6匹の鹿が逃げていった。時計を見ると16時近くになっていた。採集もホドホドにして下山に掛る。休憩は取らず登尾小屋へ着いた時は17時になっていた。急いで着替えるが、足をブトに刺され数ヶ所痒い。家路に就く。

私にとって高山の樹木観察はまだまだ未知の領域である。枯れるのが早い樹木もあり、纏める方法も検討の余地がある。


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