大洞山・尼ヶ岳


尼ヶ岳から大洞山を望む
尼ヶ岳から大洞山を望む

【日 時】2014年 7月12日(土)
【天 候】晴れ
【山 名】大洞山(1013m)・尼ヶ岳(957m)
【山 域】曽爾(奈良)
【ルート】 (9:15)倉骨峠--(10:40)尼ヶ岳--(12:30)倉骨峠--
(14:00)大洞山雄岳--(14:40)大洞山雌岳--(15:45)倉骨峠
【所要時間】6時間30分
【メンバー 】単独


森林樹木学を受けているせいか樹木の同定に余念のない昨今で、山に行けば木の葉や実やの観察で殆ど一日を費やしてしまう。久しぶりに大洞・尼ヶ岳に出掛けるが、樹木観察のつもりで出掛けるのは初めて。天気は問題ないが非常に暑くなるとの予報。飲料をザックに詰め込み出発。途中のスーパーで弁当購入。シイタケ屋の看板を見て右折。草刈をしている人が車に気付かず。倉骨峠の台地に駐車。朝早いせいか他に車はない。身支度を整えて出発。台地の下に「wood job!のラストシーンがここで撮影された」との看板がある。そう言えば以前、台地に木材が積まれその後無くなって、何か不自然に感じていた。道路脇にはウリハダカエデ。

伊賀富士に向かう。峠から左に林道を見ながら植林帯の中を緩やかに下る。急な石段を一気に下る。正面に均整の取れた伊賀富士が木の間から見える。大タワで車道からのルートと出会う。植林帯の中の緩やかなアップダウン。この辺り間伐されて東海自然道のテープが多い。木の階段の急坂になる。登り切ると東海自然道は左に曲がる。樹木観察は帰路と考えていたがついつい上を見てしまう。小休憩。

植林帯を抜け、尼が岳にはそのまま真っ直ぐに登る。巻道は良く踏まれ、草木は刈り払われ完全に山道になっている。先日の台風のせいかエゴノキの実が沢山落ちている。急坂をジグを切りながら高度を稼ぐ。ササは綺麗に刈り払われている。木々の間をユックリ進む。木々は立派な葉を付け直射日光を遮ってくれる。傾斜が緩み山頂の広場に出る。台風一過とまではいかないが遠望が利く。メナード青山や風車群、津の市街地、伊勢湾の海岸線が見える。北には名張市街。西は曽爾の山々の奥に高見山の三角形が大きく感じられる。アオキは青い実をつけ、リョウブの尾状花が満開で、オオモミジも翼果を付けている。採集中、北から単独男性が汗を掻きながらやってきた。山頂には結構な種類の樹木があることに改めて気付く。暫く作業を続けていると単独男性は下山していった。木蔭で小憩するが暑くなってきたので下山。

山頂を後にする。翼果を四手のように垂らしたウリハダカエデを発見。帰路は樹木を観察採取しながらユックリ往路を辿る。麓からの大洞山の全景が望まれる。リョウブとウリハダモミジが多いことに気付く。喘ぎながら登ってくる夫婦連れの登山者。74歳の男性と73歳の奥さん。年齢を聞かれる。足元は滑りやすく2〜3回尻餅。大タワを通り、石段の登り返し。倉骨峠へ。ここで採取物をデポ。昼食タイム。イヌを連れた登山者が峠を通過して行った。台地の下に車が2台。

大洞に向かう。植林帯に入る。キャンプ場との分岐から傾斜が増す。木の階段を登る。ひと登りして尾根に出る。自然林の中に岩が続く。登り切ったところに四の峰のプレートが掛かっている。チェンソーの音が聞こえメキメキという音の後、ドーンという木が地面に叩きつけられる音が聞こえる。緩く下ると右に平行して林道が走っている。2箇所で間伐が行われ植林帯に日光が射すようになった。大洞山まで20分の標識がある。ここからまた急坂になる。二人の男性登山者と行き交う。尾根道になる。林相が自然林に変わる。ブナの高木が幾つかある。一気の急坂になる。山頂の一角に出る。

日向に出ると直射日光が当たり暑い。グミの木陰で一休み。雌岳山頂の広場で伊賀富士をカメラに収める。雄岳に向かう。ホウノキには実が生っていない。鞍部からの登り返しは木の階段が整備されている。サルナシが沢山実をつけている。雄岳山頂の三角点。先に進む。ベンチのから対面に倶留尊山・古光山がスッキリ見える。高見・三峰・修験業・栗の木・局・矢頭・堀坂・白猪が望まれる。

雄岳まで戻る。15時を過ぎてしまったので、樹木観察は程々にする。まだチェンソーの音が聞こえる。登山口まで下り車のところに戻る。私の車のみ。家路に就く。同定作業が大変になりそう。


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