弥山・八経ヶ岳・明星ヶ岳

楊枝の森
楊枝の森

【日 時】2015年 5月22日(金)
【天 候】晴れ
【山 名】弥山(1895m)・八経ヶ岳(1915m)・明星ヶ岳(1894m)
【山 域】奈良
【ルート】 (5:30)行者還トンネル駐車場--(6:30)稜線--(7:30)聖宝宿跡の上--
(8:35)弥山山頂--(9:10)八経ヶ岳山頂--(11:10)舟ノタワ手前--(13:15)明星ヶ岳--
(13:40)八経ヶ岳山頂--(14:10)弥山小屋--(17:05)行者還トンネル駐車場
【所要時間】11時間35分
【メンバー 】単独


前日の寒さが身に沁み、雨具を着込みカイロを出して、温泉に入った対策が功を奏したのか良く眠れた。東の山並が赤らむ4時過ぎに起きる。本日の天気予報は「風もなく穏やか」で心配はないと読む。パン、バナナ、コーヒーで朝食を済ませる。雨具の上着と手袋を着てライトを持って出発する。行者還トンネルは冷たいが風は前日ほどでない。昨日で目が少し慣れているようだ。ライトは使わず。トンネルを抜けると昨日と同様、管理者の車がある。

谷沿いに暫く進み、木の橋を渡ったところから取り付く。原生林の急坂となる。滑り易い木の根や岩を避けながら息を整えながらユックリ登っていく。後ろからダブルストックの男性が追い越していく。上部に行くとヒメシャラの木肌が目に入ってくる。シャクナゲの花が咲いている。1時間ほど登って稜線の奥駆出会に着く。丸太の木のベンチに座り一本入れる。追い越して行った男性は尾張から来たとのこと。ライトをデポ。

緩やかな稜線を辿り石休場宿跡の弁天の森に着く。少し下ると左(南)に開けたところに出る。平坦な道となる。この辺りからバイケイソウ咲いている。理源大師像の建つ聖宝宿跡に着く。ここから階段の交る一気の登りになる。暫く登った階段で一服する。電光を切りながら喘登となる。下山者に頂上までの時間感覚を聞く。稜線のようなところに出る。晴天無風で大峰の大普賢岳、山上ヶ岳、稲村ヶ岳や大台ヶ原など視界が展がる。ひと登りで弥山小屋の建つ平地に着く。向かい小屋の前には天水を貯めるような大きな施設があった。西側から八経ヶ岳が望まれる。少し登ると祠があり弥山山頂となる。辺りには立ち枯れの木が目立つ。国見覗きからは大台ヶ原方面が望まれる。

小屋に戻り八経ヶ岳に向かう。木の階段を下る。朝一で出発した下山者達と行きかう。鞍部に達する。少し登ると鹿よけネットがある。扉を開け中に入る。オオヤマレンゲはネットで保護されている。蕾すら無く花期にはまだまだ。ネットが張られた保護箇所は2つに分かれていた。2つ目ネットを抜ける。ランニングスタイルの若い男性が追い越して行く。ひと登りで山頂に着く。

「日本百名山」と書かれた標識がある。視界は素晴らしく周りの山々が指呼の間に感ずる。先の男性が連続シャッターを響かせている。さてここからが本日の課題。時間は有るがどうなるか判らないので先に進む。帰路の登り返しの労力を考えながら進む。道なりに緩やかに下る。明星ヶ岳のところで小休憩していると上方から声が降りてくる。大きなザックの二人の老男性。楊枝の森から4時間掛け、山に入って三日目になるとのこと。一泊目は狼平、二日目は楊枝の森泊。七面山の道路は2〜3年前から通行可で楊枝の宿までアクセスできるとの情報。

ここからはルート標識はあるが地名標識が全く無くなる。山稜の北西を捲く道が続く。ふっくらとした楊枝の森の頂上へ七面山東峰からの稜線が連なっている。東峰から一旦北に降りて稜線に乗るのがミソのようだ。楊枝の森の背後には仏生・孔雀・釈迦のビッグネイムが控えている。遥拝所菊の窟、禅師の森、五胡蜂などの岩場に標識はない。全体に北西斜面を捲きながら下っている。崩壊箇所の高捲きは岩場の急傾斜で足場が弱い。引き返しも考えると11時位がリミットと考える。楊枝の森への稜線にはやっと乗った辺りで時間切れとする。居場所も確定しないがここで昼食を摂る。

昼食を摂ると力が付いた感じ。来た道を辿る。崩壊箇所の高捲きを終えた4〜5人の男女の団体が昼食を摂り始めた。後から来た小さなザックの単独男性は深仙の宿まで行くとのこと。崩壊箇所を抜けたところで大きな荷物の単独男性。先にガレの高捲きがあると伝える。下の谷は過去に何度も崩壊があった様子で大きな地滑り跡に薄い緑が再生しているところがある。午後の直射日光は強く感じる。マイペースを守り日陰で一服。まだ先は長いと思いながら歩を進めていると見覚えのある明星ヶ岳の基部に出てしまう。引き返して少し登り立ち枯れのの中の明星ヶ岳山頂。朝出会った二人は4時間と言っていたが呆気なく到着してしまった。

八経ヶ岳山頂には犬連れの人が話中。老年夫婦から写真を頼まれ、次いで登って来た男性からも頼まれる。私の携帯は電池切れ。傍の人に時間を確認。下山に掛る。弥山小屋の横にテントが一張り。若い女性に時間を尋ねる。この時間でも団体や夫婦連れが次々に登ってくる。皆弥山で宿泊するのだろうか。天神の森で一憩。トンネル分岐でライト回収。急傾斜を一気に下る。流石にこの時間では登山者はいない。谷に出て顔を洗う。トンネルを抜けたところで明星ヶ岳で会った人に出会う。自転車で車を回収に行った人を待っているとのこと。私は明日は見えている高塚山に出掛けると伝える。車のところに戻り、夕食の準備を始める。車に乗ってきた人から、以前は私有地につき進入禁止の看板があったが今はないとの情報を聞く。

カップメンで食事を済ませる。エンジンをかけ携帯充電。温泉には行かず今夜はそのまま車中泊。明るいうちから横になるが中々寝付かれず。

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