虎御前山・小谷山

小谷山から虎御前山を望む
小谷山から虎御前山を望む

【日 時】2021年12月12日(日)
【天 候】曇り
【山 名】虎御前山(229m)・小谷山(495m)
【山 域】滋賀
【ルート】 (9:45)中野公園--(11:20)虎御前山--(12:05)中野公園==
(12:50)林道終点--(14:05)小谷山--(15:15)林道終点
【所要時間】2時間20分・2時間25分
【メンバー 】二人


毎年、翌年のの干支に登って年賀状に認めている。今回はどの山にするか迷った。当初は虎子山の予定だったが、より低山ということで虎御前山に変更。虎御前山だけでは役不足感があるかもしれないので小谷山も視野に入れる。前日は晴れていたが風が強かった。この日は風は収まるが曇りで下り坂の予報だった。5時台に起床。辺りはまだ暗い。放射冷却は強くない。空が明け、見通しが効くようになった6時半過ぎに家を出る。

広域農道からr1に出て、ナビ任せ。r1や土山は久しぶり。右折して県道に入り日野。r307に乗る。東近江付近で琵琶湖側に幾つかの気球が上がっている。大会でもあるのか。一機が急速に下降していた。道の駅で一服。名神高速と平行。多賀大社・彦根・米原と通過。長浜に入ると霧が立ち込め視界が悪い。県道からr365に入る。ナビに雲雀山が出て目的地付近。虎御前山が見え手前のコンビニでオニギリ購入。スマホポイント確認。

まずは虎御前山を目指す。山裾の北側から反時計回りに回り込み西側を南下。ナビとyamap、案内本を確認しながら駐車場のある中野公園に到着。身支度をしていると中高年の5~6人の女性グループが公園にやって来た。

虎御前山の案内図がある。黄色い注連縄の掛かった門を潜り石階段を登る。矢合神社の門にも黄色い注連縄。傍らに弓を弾く銅像、反対側に鐘楼がある。車道に出て真っ直ぐ地道を進むとキャンプ施設にでてしまう。yamapで地図を確認。左の斜面に移動すると先の女性グループが通過中。車道に降りる。展望台があり、田んぼアートの説明がある。今年はコロナの影響で田圃一枚に絞り6月に行われたとのこと。展望台に登ると周辺の田園風景が広がる。ルートに戻る。少し下りながら進むと屋根瓦の祠があり車止めがある。傍らにドコモ無線中継所の案内図がある。ここからは古墳群が続く。電波塔の横には三角点がある。ここで一服。

ここから小谷山城攻略のための軍用城郭が続く。瀧川一益の陣・堀秀政の陣・織田信長の陣・木下秀吉の陣。yamapではここに標高表示があるのでここまでとする。来た道を戻る。西にはjr北陸線が走り、通過する列車が見える。意外に本数が多い。琵琶湖の沿岸線もなんとか判別できる。東は北陸道が車の走行音が絶えまなく聞こえる。城に使われた基礎石の案内模型がある。矢合神社には子供連れが寛いでいた。車のところに戻る。近所の男性から虎御前山の資料を頂く。

虎姫駅に立ち寄る。駅の前におみくじの元祖元三大師誕生の地の案内。駅内にもおみくじ販売機が設置。お土産でもと考えていたが、商店街は開いている様子はない。大きな通りに出て虎御前山を時計回りに半周。次は小谷山を目指す。朝のコンビニの対面からの道を進む。鎧兜像の施設を右に見る。舗装されたスカイライン道で高度を稼ぐ。道路終点前に小広場がある。下山してきた男性が終点まで行けないと合図。ここに車を停める。

身支度を整え出発する。道路終点には車止めがある。大きな案内図がある。下から登って来た老年3人が地図を見ている。流石有名な山城で人が多い。番所から山城の道となる。今登って来た虎御前山の展望所がある。霧が掛かっているが山本山や竹生島らしい輪郭も見える。良く整備された道を進む。馬洗場の手前に伊吹山の展望所がある。小金色になった平野部はよく見えるが、山頂部には雲が掛かって見えない。首据石からは下方に須賀谷温泉が見える。

桜番場を左に見る。大広間は大きな敷地。本丸跡から、城跡が続く。樹間の広い大きな落葉樹の中を進む。紅葉の見ごろは最終盤といったところ。中丸、京極丸、山王丸など城跡跡地は意外に大きく感じる。山王丸から目指す小谷山が望まれる。まだ1k近くある様子。写真を多く撮った影響か遠く感じる。

岩場を少し下り、六坊跡。暫く進むと清水谷からの道と出会う。大獄城までxxxmと書かれた標識が現れる。尾根は左にカーブする。木の階段の急坂になる。ひとピーク登ると、登って来た山王丸への稜線が見える。さらに階段が続く。歩きに専念すると距離が縮むのが速く感じる。山頂前に、大嶽城の案内板がある。一服して山頂を目指す。

山頂には先の三人がいた。「なんとかたどり着きました」というと、「下山は」と聞かれる。「ピストンです」と答える。彼らは周回コースで下っていった。この山の醍醐味は周回だと感じた。一服しようと腰を下ろす。辺りも城跡の様子。平坦で広く丸くなっている。落葉樹が大きく成長している。三角点を確認する。三々五々登山者がやってくる。

下山に掛かる。展望所から見ると尾根が湾曲しているのが判る。階段下の登り始めで男性から「あとどれくらい」と聞かれる。登り返しは思った程キツク感じない。観光客然とした若いカップルが歩き難そう。女性はスカート姿で靴も心もとない様子。先に行かせてもらう。虎御前山展望台からは変わらずどんよりした景色。車のところに戻る。隣の人はこれから出かける様子で山頂までの所要時間を聞かれる。

下の資料館に立ち寄らなかったのが反省材料。往路の同じ道で家路に就く。日曜の夕方で車は多め。土山の道の駅は17時を過ぎ閉まって。夕食を買って帰宅となる。

家に帰り虎御前山の資料を読む。虎御前山の読みは「とらごぜやま」。戦闘のための一時的な軍用施設の趣。小谷城は日本百名城の一つ。山城として名を馳せたのでは。落ちた理由は虎御前山に陣を張らした事ではないかと思うが。荒っぽい戦国時代の出来事ゆえ、現在の感覚で推し量るのは禁物かもしれない。


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