【日 時】 | 1998年5月23日(土) |
【天 候】 | 晴 |
【山 名】 | 経ヶ岳(2296m) |
【ルート】 |
-(12:30)仲仙寺登山口--(15:00)五合目見晴台--(17:30)経ヶ岳 -(20:00)仲仙寺登山口 |
【所要時間】 | 7時間30分 |
【メンバー 】 | 単独 |
辰野でお見舞いを済ませて仲仙寺へと急ぐ。案内によると、林道を詰めて五合目までのショートカットのルートもあるようだが、遅い出発のため確かなルートでいくことにする。 一合から三合までは合目の標識はない。四合から標識が現れるが間隔が不揃いである。そのかわり地元の小学校が立てた”ピット”の表示が適確のようである。 標識では7合=40分=>8合=20分=>9合=40分=>頂上となっていた。9合目から頂上までが長く感じられた。 十数組の下山者と出会う。七合目ピークの手前で中高年夫婦と出会う。 夫婦:”今から頂上までですか?” 私 :”日没になりますかね?” 夫婦:”日も長くなったから、6時ころまでは明るいよ” 頂上に着いたのが17:20。急いで下山することにした。ところが問題はここからである。 まず始めは、9合目〜8合目の中間あたりであろうか、二匹のカモシカが登山道に立っている。距離は7〜8m。カモシカがこちらをじっと見ている。私も立ち止まってじっと見る。カモシカとの出会いはいつもこうである。私は、時間も遅いのでとにかく道をあけて欲しいので、ストックの柄の部分で道をあけてくれるようストックを振る。しばらく”ニラメッコ”が続いた後、二匹のカモシカのうち毛の白い一匹が”ガッ”と一声あげて、登山道の下の方に降りていった。もう一匹もしばらく凝視した後、同様に一声あげて降りていった。私のしぐさが理解されたかはともかく、道をあけてくれたので帰路を急いだ。 しかし、8合目〜7合目の間でまたもや一匹のカモシカに出っくわす。このカモシカは、木を舐めている最中であった。マーキングでもしているのであろうか。またもや”ニラメッコ”である。私は前回と同様にストックを振った。が、どうも理解されていない。やがて、カモシカはゆっくりと私の方に近づいてきた。私は一瞬、後退りする。2〜3mになったとき、立ち止まる。また”ニラメッコ”。私は道をあけて欲しいのかと思い、”どうぞ通って下さい”という風なジェスチャーをする。が、待てよ。カモシカと道を譲り合うという話なぞいまだかつて聞いたことがない。いつ襲い掛かられるかもしれないが、石なぞをぶつける様なことはしたくない・・・。等々、私が考えをめぐらせていると、私の存在を理解してくれたのであろうか元の場所へと、ゆっくり踝をかえし、一足飛びで登山道をあけてくれた。登山道から5〜6mほどの場所にいたので”ありがとう”といってわかれた。しかし、本気であの一足飛びの脚力で襲い掛かられたらと思うとぞっとした。 カモシカが登山道に出てきたのは、夕方になり登山者もいなくなったからなのか?登山道は人が勝手に作ったもので、ここはカモシカ様の意向を尊重すべきではあるが?それにしても、稜線上で水場はどうしているのだろうか?この時間にまだ単独で行動している私も悪いのかな(山は早立ちかな)?つれずれ考えながら、四合目からヘッドランプを点灯し、無事、20:00仲仙寺着。 と、いう顛末ですが、私が知りたいことはカモシカとの応対のしかたです。ご存知の方がおられましたら、教えて下さい。 ●カモシカって夜行性?視力は? ●子育ての時期や発情の時期は? ●毛の白いカモシカは子供?雌?。 よく見かける斑の毛は成人した雄だと思っていますが? ●人もカモシカも納得できるような付き合いかたは? 私はカウベルは公害を撒き散らしているようで通常では使用していません。(クマ対策は別ですが) 丹沢や大台ヶ原であった鹿には、人慣れして幻滅を感じてしまいましたが、大峰や今回の中央アルプスなどで出会った鹿は単独行動のせいか、緊迫感を感じてしまいます。 |