奥三界山

【日 時】1998年6月20日(土)
【天 候】
【山 名】奥三界山(1810m)
【ルート】 --(10:00)夕森公園--(10:15)アゼ滝分岐--(11:00)林道--(12:00)イセ谷第二橋
--(12:30)登山口--(13:00)水場--(15:00)奥三界山
--(17:50)アゼ滝分岐--(18:00)夕森公園
【所要時間】8時間00分
【メンバー 】単独

夕森公園はログハウスなどキャンプ施設があった。私は奥三界山の登山口までの林道を使いたかったが、わからずそのまま沢沿いの舗装された道を直進する。ダンプカーとRV車の後をつける。ゲートは施錠されていない。奥三界山と田立天然公園の分岐の標識のある所まで車を走らせる。RV車も駐車する。ナンバーは京都ナンバーで、女性の単独行であった。この人とはこの後、山頂であったのみであった。健脚者であった。

駐車した奥に一ノ滝・アゼ滝の標識があった。ここから山道となる。一旦下り、定員一名の橋を渡って、登り道に取付く。1時間程で林道に着く。ここから登山口まで林道歩きとなる。昨日までの雨で林道はかなり荒れている。大きな石や木の株が林道を塞いでいる箇所が4箇所ほどあった。車は全く走れる状態でない。この林道を夕森山を見ながら歩く。イセ谷第二橋に着く。谷は昨日までの雨で立派な滝になっていた。梅雨の晴間は陽射しが強く遮るものない林道歩きにほとほと疲れてしまった。

やっとのことで、林道終点まで辿り着く。荒れた飯場小屋の裏が奥三界山の登山口になっていた。カモシカよけであろうか道を金網の戸が4箇所ほどあった。ここで本日初めての登山者男性2人連れと出会う。この日出会った人は結局、先の女性単独行とこの2人組のみであった。右へ大きくトラバースし沢に突き当たる。ここで水分をとり顔や頭を水で洗っていたら、はずしていた眼鏡を踏んでしまい、レンズが眼鏡枠に嵌まらなくなってしまった。しばらく、やっていたが埒が明かないので眼鏡なしで出発することにした。

沢の中を登り詰めると、稜線に到達する。ここからは多少のアップダウンもあるがなだらかな登りとなる。頂上まで40分の標識あり。ぬかるみも多くなる。夕森庭園周りには石楠花の木も目立つようになったが、花はなく時期は遅かったようである。先先週の山口氏の報告では「頂上付近は、シャクナゲが 咲いており、美しい。」とあったのだが。

頂上には先行していった単独行の女性が、オートシャッターで写真を取っているところであった。私は眼鏡なしであったのでカメラの存在とかその女性の動作を理解せずに声を掛けてしまった。話をしている途中でシャッターがおりてしまった。申し訳ないことをしたと思い、謝ったが変な人間と思われてしまったようだ。

山頂は展望台があった。林道を歩いていた頃は雲が多く眺望は期待していなかったが、御岳、小秀山、三界山などがのぞまれた。展望台とその下に木製のベンチがあり、展望台の下にポストボックスがあった。ポストボックスの中には、奥三界山登山記録用の大学ノートがあったが、それとは別に個人のものと思われる小さなノートがあった。ノートには色々な山行が記されていた。子の泊山のハンコや日本で一番低い(4.5m)広島県の山などが記されておき、その人にとって大切なものを忘れられたのではないかと思った。記録から類推すると私と似たような行動をとられており参考となるものも多かった。下のベンチに座って、食料を取りながら、読み耽ってしまった。

女性の方は、私が展望台でビデオを撮っている頃下山した。私は、下山にかかる前、再度、眼鏡のレンズ嵌めに挑戦したが、駄目だった。暗くなると視力が更に効かなくなるため、取り急ぎ下山することにした。下山は太陽も低くなり、明るさが問題となったが、時間が遅くなるほど天候が良くなり、日も長くなっており、水場で休憩したのみでアゼ滝分岐に達した。車で夕森公園に向かったがゲートが閉まっていた。良く見るとチェーンを巻いて鍵を引っかけているが、鍵は掛かっていない。これは、大学ノートにも書いていた。

帰路、坂下へ向かったが正面に恵那山が大きく見えた。この地域はよく通るが、ここから恵那山の全容がこれほど立派に見えるとは知らなかった。遅くなるほど晴あがり、恵那SAからは御岳らしき山も望めた。


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