御在所岳

地蔵石
地蔵石

【日 時】1998年7月12日(日)
【天 候】
【山 名】御在所岳(1212m)
【ルート】 (12:00)中道登山口--(12:30)オバレ石--(13:00)地蔵石--(13:30)キレット
  --(14:00)立岩--(14:30)御在所山頂--(15:30)カモシカセンター
  --(17:00)登山口(表道)
【所要時間】5時間00分
【メンバー 】二人


前日は全国的に雨ということで、計画していた山行を中止する。参議院選挙も不在者投票を済ませていただけに、出鼻を挫かれたれてしまった。登山は諦め気分であったが、温度が急激に下がって前日までとは打って変わった天候になったので久しぶりに鈴鹿に行ってみることにした。

御在所は学生時代から今迄何回となく足を運んだ所であるが峠道を一度歩いた以外はいつも裏道ばかりであった。学生時代の頃は岩場のゲレンデとして通い、他のコースは頭になかった記憶がある。昨年の12月に裏道から登り、雪がない時に一度中道からと考えていた。

自宅から45分で登山口に着く。昨年から鈴鹿スカイラインが無料になり国道477号になった。その為でもあろうか、登山口は車で溢れていた。私達の登り出す時間には下山者もおり、開いている場所もちらほらあった。登山口からはロープウェイの山頂駅やその前の岩場群が望まれ、これからの道中の厳しさを想起させられた。

身支度を整え出発する。いきなりの急登であるが人気の高いコースであろうか、よく踏まれた道である。ザラザラしたざらめ状の道もあるが、ステップがしっかり付けられている。林の中を進むが、時々、陽が直接あたる場所に出る。白い、ざらめ状の道は眩しく、甲斐駒ヶ岳を思い起こさせる。

暫く進むと、このコースの名所の一つであるオバレ岩に着く。まな板のような2枚の岩が斜めに立っている。記念写真を取る。見通しのよい岩場地帯を進むと今度は地蔵岩が現われる。どういうバランスであろうか上の岩を下の2枚岩が支えている。この辺りでは多くの下山者と擦れ違う。登りは一組の夫婦のみである。

さらに進むとキレットに達する。このコースでは難所の一つである。キレットではこの山の関係者であろうか、鎖場の補強をしている人達が丁度作業中であった。子供も一緒に虎綱をはって手伝っていた。作業中であったが、親切に通してくれた。

オバレ岩あたりからキレットまでは岩稜地帯であるがここから暫くは林の急登が続く。林を抜けると立岩の下に着く。右に捲き、少し下って登り返す所が間違えやすい。ここで最近、大岩が落ちたとの看板があった。岩場を右に捲き最後の登りにつく。

山頂は雲が早く強い風が吹いていた。雲間から湯の山の街が眼下に広がっていた。本日登ったコースのオバレ岩・地蔵岩・立岩などが小さく望まれた。

何回も訪れた山頂であったが、カモシカセンターには一度も入ったことがない。私はカモシカに出会うことが多いので、出会った時の対応方法なども知りたいとも思った。しかし、カモシカの生態そのものの紹介は多かったが、対応方法などの説明はなかった。

帰りはこれも初めての表道コースで帰った。峠道コースとこのコースが御在所への最短ルートであろう。帰路の途中鎌ヶ岳が雲間から顔を出した。このコース はほとんどが林の中の道であった。あまり人気がないのであろうか道がやや荒れ気味であった。

登り終えて中道はやはり御在所のメインルートであることを再確認した。また機会があれば違う季節にもう一つ残っているコースを登ってみたい。


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