三国岳

三国岳
稜線から三国岳を望む

【日 時】1998年 8月30日(日)
【天 候】
【山 名】三国岳(890m)
【ルート】(12:00)自宅==(12:45)時山--(13:15)炭焼小屋--
(15:00)三国岳山頂(16:30)--(17:00)時山==(18:00)自宅
【所要時間】4時間15分
【メンバー 】二人


台風4号接近のため29日から北アルプス薬師岳へ行く予定だったが、結局見送ることにした。しかし今日30日は雨もないようすで、主人は山へ行きたそうである。11時すぎになり、とにかく準備しょうと主人は動き始める。車に乗り込み何処に行くか思案する。今からだと鈴鹿の近辺に限られる。私がまだ登ったことのない三国岳に決める。また、主人が行ったことのない滋賀県側からのコースに決める。三国岳(890m)は岐阜・三重・滋賀の三県の境界なのでこう呼ぶそうだ。同じ理由で日本には同名の山が沢山あるという。

鞍掛峠を越るつもりで車を走らせるが、落石のため通行止と電光掲示板に出る。仕方ないので、主人には申しわけないけれど以前登ったコースをとることにする。時山には12時30分に着く。下の川にはテントをはり、夏の終わり楽しむ家族の声がはずんでいた。12時45分出発する。ピンク・白と水ひきが控えめに咲いている。阿蘇谷に沿って登る。川の流れがいかにも涼しげである。

炭焼き小屋近くなると炭のにおいが、漂ってくる。とてもシンプルな香りに思える。私もだんだん元気が出てくる。車に乗っているとき「さて今日登れるか」と不安でいっぱいだったが、こうして山道をゆっくり歩き始めると、元気に足が動く。主人は時々ふりかえっては「いいか、大丈夫?」と問いかけてくる。「大丈夫、このとおり」と返す。先週の伊吹山は暑さもうだるくらいだったが、今日は暑いなりにも、ほとんどが木立の中、あるいはシダ類の群生するところで、緑もまことに涼しげな景観を造りあげている。ワサビ田もあり、夏に来るには絶好の山である。

沢の終わりに近づくと二人の男性が降りてきた。主人に「ヒルはいませんでしたか」と聞いた。「いえぜんぜん」と主人は笑って答えていた。私達は快適に急坂を登る。木立が少し切れると三国岳が全容をあらわした。稜線にたどりつくと、緩やかな風が心地好い涼しさをプレゼントしてくれた。最後の登りが、少々急ですべりやすかったが、無事山頂に着く。15時5分である。見晴らしは悪いが、ここで休憩をとる。

方角を地図で確認し見えている山々を同定した。今年登った烏帽子岳、昨年登った霊仙などが見えたが鈴鹿の主脈は雲の中であった。缶コーヒーをおいしくいただく。夏休み最後の山頂だ。昨年の8月31日は金華山に登っていた。

同じ道を戻った。15時30分に出発して、ビデオをうつしながら17時に下山した。ワサビが売っていないかと売店を探したが、ありそうになかった。KW温泉に直行する。更衣ロッカーの前で思わずビックリした。靴下が右も左も血でにじんでいる。あっ、ヒルに食われてしまった。静ヶ岳の時にもこの経験があるので、あの時の恐ろしさ程ではなかったが、気持ちのいいものではない。

妻  記


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