赤兎山

大長山
赤兎山から大長山を望む

【日 時】1998年11月14日(日)
【天 候】
【山 名】赤兎山(1629m)
【ルート】 (6:30)自宅==(11:30)赤兎山登山口--(12:30)赤兎山--(13:00)赤兎平--(14:00)赤兎山--(15:30)赤兎山登山口==(18:00)芦原温泉
【所要時間】 4時間00分
【メンバー 】二人




ここ数年は前の年の暮れに次の年の干支の山を登っている。来年の干支は兎である。年初の予定では夏の南アルプス山行で南アルプスの兎岳を登る予定でいたが、天候が悪く赤石岳で山を降りてしまった。私の地域からは、次の候補としてはこの赤兎山以外にはない。2時間程もあれば登れる山との情報なので、白山などのついでの山と考えていたが、その機会にも恵まれなかった。年も押し迫って冬将軍の便りを聞くまえに、干支山行を敢行しようということで今回の山行となった。妻の前回の山行は一月前の白山で同じ山域にでかけることになった。

高速道路を関ヶ原からのり福井北ICで降る。勝山ヘ向かい白峰方面の国道に入る。一月前の白山山行でこの道はお馴染みである。林道に入り小原を過ぎ暫く進むとダートになる。今年は色ずきの乏しい秋の印象であったが、この辺りは鮮やかな紅葉である。道路は凹状の溝が所々横切っており車の腹を擦らないよう注意しながら通り抜ける。道は先に進むほどよくなる。大きな駐車場が現われ数十台の車が停まっている。道路脇も車の列となっておりこの山の人気の高さが伺われる。

駐車場から少し進み道路の一番奥まった所に車を停める。登山口は少し戻った所からとなる。最初は小さい杉の植林帯があるが、やがて自然林となる。冬枯れの状態で葉は全て落ちている。初雪でも降ったのであろうか。谷沿いのなだらかな気持ちの良い道である。所々に渓流が流れている。

30分ほどで小原峠に到着する。大長山と赤兎を結ぶ稜線である。ここの辺りは立派なぶなの林となる。白山の眺望を期待して来たが生憎1700mより上は雲に隠れている。

ここからの道はぬかるみや水溜まりが多く靴はドロドロになる。まるで平ヶ岳のようである。振り返れば冬枯れのぶな林の彼方に大長山が大きく望まれる。この部分が今回の一番の急登であった。ハイカーらしい登山者が沢山、下山してくる。急登を登り詰めれば後は緩やかな道となる。

山頂には三等三角点と立派な標識があった。眺望は手前の経ヶ岳・大長山のピークが時々顔を出す。野伏・薙刀・願教寺などの山々は望まれるが二の峰から上は雲の中である。雲が時々かかる状態となったので、記念写真をとり昼食を済ませ、避難小屋に向かう。

山頂から避難小屋の間に赤兎平が広がっており、絶好の散策コースとなっている。山頂までで引き返す人も多いようだが、やはりここまで足を伸ばすべきだと思う。赤兎平は笹原となっており小屋の前には地塘もみられる。春から夏にかけては花なども見られるのであろうか。

小屋には今日宿泊予定の人がいた。水場はないが、トイレもあり清潔な小屋という印象を受けた。小屋の先に眺望の良い場所があった。白山の眺望の山ということであるが、肝心の白山は雲の中である。しかし、それを取り巻く山々が望まれその片鱗を伺うことができた。ポツポツと雨も降って来たので、小屋で暫く待って帰途についた。

この日は芦原温泉に泊り、翌日、東尋坊・蓮如の里・加賀市を観光した。加賀市は深田久弥の出生の地である。げんば堂の百名山饅頭をお土産に買って帰宅した。



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