韓国岳・高千穂峰

韓国岳山頂
韓国岳山頂から東を望む

【日 時】1999年 1月 1日(金)
【天 候】
【山 名】韓国岳(1700m)・高千穂峰(1574m)
【山 域】宮崎
【ルート】 (8:00)人吉==(8:25)えびの市==
(9:00)えびの高原--(9:55)五合目--(10:30)韓国岳--(11:55)えびの高原==
(12:55)高千穂河原--(14:40)高千穂峰--(16:25)高千穂河原==(20:00)桜島
【所要時間】2時間55分・3時間30分
【メンバー 】二人


8:30 宿を出発

8:25 えびの市

9:00 えびの高原。まず韓国岳をめざす。駐車して降りるともう硫黄の匂いがしてきた。ここは日本最初の国立公園。

9:55 五合目である。韓国岳へ0.9kmえびの高原から1.2kmの案内がある。行き交う人と挨拶を交わす。「おめでとうございます」。一年でこの挨拶を交わせるのは本日のみである。

10:30 山頂に立つ。元旦の朝、穏やかな陽射しである。360の展望で立脚カメラマンも数人いた。眼下には大狼池、南には桜島・高隅山、東にはこれから登る高千穂峰がみえる。高千穂峰までの縦走してみたいが、車は韓国岳の下にある。山名の由来は本の説明によると「この山頂から韓国が眺められたから、又反対に向こう側からこちら側が見えたから」とある。誰もが仲良く前進できる年でありたい。

11:50 下山。暑いほどにポカポカとしている。えびのセンターに立ち寄る。餅つきの催しがあり、搗き立ての餅を砂糖でいただく。いい風情である。母に電話した。根付くかどうか心配していた福寿草の芽が出てきたとの便りを得た。とても嬉しかった。さて次は高千穂へ移動。

12:50 高千穂河原。石畳を登り、そして火山レキで歩きにくい。くじきそうになるが、登りきると火口の縁にでた。鉢底には誰かが火口に溜まったドロの上に大きく

  1999
   祝

と書いてあった。馬の背の縁を進む。最高峰を後ろに写真を撮る。鞍部に着き最後の登りだが、ガラ場である。ズルズル滑るのと降りてくる人へ心を配るのは大変であった。

14:40 頂上に達した。展望は非常によい。太陽はまぶしくらいである。逆鉾が祭られていた。お店もありキーホルダーを買った。おじさんが11・1・1と刻んでくれた。いい・いい年なんだ今年は・・・。

15:10 下山開始

16:25 ふもとに着いた。ガラ場でしっかり足元を確保せんとするため膝が痛くなりそうだった。 今日の宿は桜島である。距離的に見積もっても1時間程度あれば行けるのではと胸算用していた。が、国道に着くや渋滞で国分方面は全く動かない。引き返し海岸線沿いへのショートカットを試みるが途中で工事中などがあり道を失う。標識を頼りに都城を目指し10号線に入り国分からやっとの思いで海岸沿い国道に入る。

20:00 桜島。宿の主人と奥さんと話をした。スイスが好きというご主人。6回ほど行ったという。観光ではその国を理解できない、滞在してこそ理解も深まるとの考えをお持ちのようだ。私にもスイスにはいろいろな思い出があり、もう一度訪れたい国である。レマン湖の朝市で買った赤く熟したプラム、ガソリン車を締め出し電気自動車が走るツェルマットなどがすぐ思い出された。又奥さんからは、火山の島に生活するご苦労を私達に想起させた。桜島も以前は登られていたそうである。彼女自身、中岳まで登ってお鉢を覗いたこともあるそうだ。現在はやや小康状態であるが、いつ噴火するかわからず観測機材を設置できないため、噴火の予測はできないとのことであった。食卓には島みかんがおかれていた。普通のみかんより一回りも二回りも小さい甘いみかんである。桜島ではこの大きさにしかならないとのことである。有名な桜島大根は桜島のどこでも栽培できるのではなく土壌が適合した地域にかぎられるそうである。話題は尽きず、また訪れたい宿であった。


妻  記


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