烏帽子山

【日 時】1999年 1月30日(土)
【天 候】
【山 名】烏帽子山 (907m)
【山 域】和歌山(那智)
【ルート】(11:30)自宅==(16:30)大門坂--(17:00)滝・尾根コース分岐--(18:40)烏帽子山--
(20:00)大門坂==(22:00)白浜==(24:00)大塔山登山口
【所要時間】3時間30分
【メンバー 】単独

紀伊半島南部というと私の住む三重北部からでも遠いイメージがある。高速を使って西側から行くにしても、42号線で東側からアプローチしても時間がかかる。

内臓の診察を済ませると昼近くになってしまった。和歌山の新宮あたりまでは4時間以上かかった。那智の大門坂に着いた時は16:30になってしまった。最近、午後遅い出発が続いているが、この時間からの出発はいささか気後れがする。途中でライトが必要となることは明白である。荷物を食料とヘッドライトのみとし、そそくさと出かける。

陰陽の滝あたりまでは、観光用であろうかしっかりした道が続く。滝を高捲き暫く右岸を辿り、左岸に渡るところが分かりずらい。倒壊した小屋の横を抜け東の谷を進むと谷・尾根コースの分岐にでる。

尾根コースを辿るが一定の傾斜の登りとなる。ひとピーク登りきったあたりで日没となるが、月が意外と明るく、月光を頼っての登山となる。こういう経験は始めてであるが、下りで暗い部分があると神経を使う。一旦下ってひたすら尾根を辿る。尾根を登り詰めると風が強くなった。ここからは、大きな岩場を2・3箇所通過することになる。ライトは持ってきたが予備の電池は持ってこなかったので、登りは全て月明かりを頼りに行動した。暗闇での岩場の通過は全体像がわからない状態に陥りルートファインディングに苦労した。

最後の大きな岩場を抜けると頂上であった。このような時間に山頂に立つのは初めてである。月は満月に近く輝いていたが時々雪雲がかかった。雪が舞う山頂であった。那智大社や勝浦の街の灯が見えたがそれを楽しむゆとりはなかった。十分ほど休んで行動食を口にし少し落ち着く。帰路はヘッドライトを点け山頂付近の岩場帯を注意しながら下山する。稜線に辿りつくと風もなくなり気持ちにゆとりのようなものできる。電池の残量が気になり登りの部分はライトを使用せずに最後のピークに達することができた。あとは一気の下りとなり分岐まで到着できた。左岸から右岸への徒渉点ですこし迷ったが無事大門坂まで辿りつくことができた。

明日の予定の大塔山登山口を目指した。串本を通り白浜まで行き311号線から 入った。が、これは大変なロスであることが後でわかった。湯川・本宮あたりからのアプローチと比較すると倍以上走ったことになる。

余談であるが、望遠鏡で月を楽しむには満月になる少し前の月齢時に観測するのがよいそうだ。満月だと真上から光が当たり輪郭が判別しにくいそうだ。満月前の月齢時なら斜めから光が当たる為、クレータや海に影ができ、その雄大さを想定できるとのことである。



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