越前岳・金時山・箱根山(断念)

【日 時】1999年 2月20日(土)
【天 候】
【山 名】越前岳(1504m)・金時山(1212m)・箱根山 (1438m)
【山 域】静岡・神奈川
【ルート】 (7:30)愛鷹神社前--(9:00)黒岳--(10:30)越前岳--(12:00)愛鷹神社前
==(14:00)金時山登山口--(15:30)金時山--(16:30)金時山登山口
==(17:00)箱根山登山口--(18:00))駒ケ岳と神山の鞍部--(19:00)箱根山登山口
==(24:00)自宅
【所要時間】4時間30分、2時間30分、2時間00分
【メンバー 】単独

小さな鳥居の奥には祠があり、横に大きな折れた御神木があった。杉林の植林帯を行く。雪はないが石が凍っている。ひと登りすると自然林となる。緩やかなトラバースぎみの道となる。愛鷹山荘が見えてくる。山荘を少し登ると越前岳へと続く稜線にでる。

木のベンチがある。木の間から富士が望まれる。突然の眺望に感動する。五合目付近から三合目あたりまで薄雲が漂っているが、その上に真っ白な頂がスックと顔を出している。こんな近距離から富士山を見るのは初めてである。

黒岳に向かう。最初から急登が続く。この辺りはまだ雪や氷はそれほどでない。登りつめると展望台があった。真っ白に雪を頂いた富士が間近に迫る。ここからの眺めは今まで私が持っていたイメージとは全く異なるものであった。宝永火口がパックリと口を開けている。雪の輪郭で浮き上がったその火口が非常に大きく感じられる。美しいというにはあまりにもかけ離れた眺めである。不気味に荒々しく激しい。

展望台から平坦な道をしばらく行くと、1087mの黒岳山頂に着く。よい天気となり暑くすら感じられる。眺望の為であろうか富士山方向の潅木が切り開かれていた。上着を一枚脱ぐ。越前岳が高く見える。

元の場所にもどり越前岳を目指す。雪の下は凍っている。鋸岳展望台。呼子岳から位牌岳の間の鋸状の稜線は厳しそうであった。アイゼン装着。長さが会わず調整に時間を費やす。ナットとワッシャーをなくす。ナットはなんとか見つける。雪の道で小さいものを見つけるのは大変である。アイゼンを付けて暫くすすむが、靴の前部がゆるむ。調整を何度か繰り返す。やっとフィットさせる。アイゼンがなくても問題ないが、初試走である。

富士見台では富士の眺望は失われていた。雪雲が時々かかる。越前岳まで0.7KMの標識。道は所々凍っている。

山頂では静岡県の串刺し標識。富士の眺望は望むべくもなく、呼子岳・位牌岳も雪雲に覆われており、時折、南の谷あいからガスが吹き上がってくる。今日は眺望については期待できそうにないと思われた。

同じ道を下山。大勢の人が登ってくる。人気の山である。自衛隊の演習であろうか、砲弾の音が何度も聞こえる。愛鷹山荘でアイゼンを外す。朝方の雪はすっかり解けていた。車に戻り、昼食。

御殿場を目指す。富士の東側が晴れだす。国道138号線から乙女峠を目指す。乙女峠はトンネル。トンネルを抜けると箱根である。修学旅行で来たことはあるが、箱根を山登りの対象として訪ねるのは初めてである。

登山口を下山者に聞く。バス停留所発見。金時山登山口駐車。矢倉沢峠まで15分。小屋あり。休憩。明神ヶ岳コースもいい。人が多い。笹の間を道が通っている。急登。雪は少ない。金時山山頂。茶屋二軒。金時山の由来などの案内板。左右に美しく山襞を広げる姿の富士山。さっき登った愛鷹山が印象的。展望はこのあたりまで。箱根の街と山々。芦ノ湖の一部。鎌倉の街。下山。機会があれば縦走コースに挑戦したい。

箱根山に急ぐ。途中、周遊コースのロープウェイなどがあり、時間をロス。箱根山はできれば ロープウェイですませたいと思っていたが、この季節の営業時間は16時までであった。結局、登らなければならないはめになった。道を戻り登山口を探す。スキー場を通り過ぎる。坊が沢コースから登り始める。所々凍っている。空はすっかり晴れ渡る。日没。富士山がすっきりみえる。暗闇に芦ノ湖の輪郭と太平洋側の海岸線が望まれる。一服するが食料を忘れたことに気が付く。非常食のアメをほおばる。18時まで行動。駒ケ岳と神山の鞍部まで達した。山頂まではさらに時間を要する。残念だが、時間切れである。ロープウェイ山頂駅のあかりが見える。下山。連日のヘッドランプ山行となってしまった。

風呂にも入らず帰途。



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