【日 時】 | 1999年 3月 6日(土) |
【天 候】 | 晴 |
【山 名】 | 二上山(517m)・生駒山(642m) |
【山 域】 | 奈良・大坂 |
【ルート】 |
(10:00)自宅==(13:00)二上山登山口--(14:00)雌岳--(14:30)雄岳--(15:30)二上山登山口 ==(16:00)信貴山生駒山スカイライン==(17:00)生駒山駐車場--(17:10)生駒山 ==(22:00)自宅 |
【所要時間】 | 3時間30分・10分 |
【メンバー 】 | 二人 |
遅い出発である。名阪はいつも天理で降りていたが、目的地まで早く行くため、香芝まで高速を使用。コンビニで軽食。168号線から当麻寺を通り166号線に入る。前方にふた瘤の二上山が迫る。竹ノ内峠あたりで登山道を探すが、それらしい道はない。峠から少し下ると二上山登山口の標識あり。 つり堀や案内所兼喫茶店がある。軽装の登山者が降りてくる。三々五々、下山者や登山者が行き交う。不要な荷物を置き食料と簡単な上着のみザックに押し込んで出かける。岩屋道は車でも通れるほどである。石を真平らにしているため登山靴では歩きにくい。 石切場跡で一服する。古墳時代の石カクに使った石を切り出した場所で高松塚古墳もここの石を使ったとのことである。 春されば まづ咲くやどの 梅の花 ひとり見つつや 春日暮さらむ (万葉集 巻五-818) 峠の手前に岩屋がある。奈良時代の石窟の寺院で大きな石窟の中には三重の石塔があり、壁には三体の仏像が線彫りされている。岩屋の前には大きな木が倒れていた。10m程登ると岩屋峠。竹ノ内峠へのダイヤモンドトレイル、雌岳への登道、祐泉寺への道が交叉する。雌岳へは急な山道となる。 雌岳山頂は広場となっていた。眺望は東側が開け、奈良盆地の中に点在するこんもりした森が印象的である。大和三山であろうか。南には、葛城山、金剛山が高く望まれる。日時計があり、太陽が示す影の針と自分の時計とで時刻を確かめる。 大阪を 我が越え来れば 二上に もみじ葉流る しぐれ降りつつ (万葉集 巻十-2185) 雌岳と雄岳の鞍部まで急な坂を降りる。馬の背といわれる所で茶店と自販機があった。急な山道を登りきれば雄岳山頂である。眺望はあまり良くない。山頂にはコンクリートで囲まれた祠があった。大津皇子の墓はその下にあった。 下山にかかるが、大阪側の太子町方面にたくさんのビニールハウスが目に付いた。何を作っているのであろうか。馬の背から少し降りた万葉広場には梅の花が咲いていた。鹿谷寺(ろくたんじ)コースをとる。鹿谷寺跡のは岩を彫り残して造った十三重の石塔と、如来坐像三体を線彫りした石窟が残っている。和同開珎も出土するとの案内もある。 車のところに戻る。生駒山を目指す。信貴山は以前来たことがある。信貴山生駒山スカイラインに入る。料金場で生駒山まで30分程かかると聞く。山頂の遊園地が望まれるようになってもなかなか麓に着かない。山容の大きさを感じる。大きな駐車場の横にスケートリンクが張られ、山は遊戯施設で仕切られてしまっていた。山頂は遊園地の中にあるという。駐車場から遊戯場への入り口までで登ったこととする。大坂の東部の街並みと西日に浮かぶ大坂湾が印象に残った。 山の遊園地化ということをよく耳にする。鈴鹿の御在所などもその典型的な例としてあげられることがある。しかし、生駒山の場合は遊園地そのものが山上にあるのである。古くから親しまれた山であり、懐の深い山容である。残念でならない。 |