笹ヶ峰

笹ヶ峰山頂
山頂付近の霧氷

【日 時】1999年 4月 3日(土)
【天 候】
【山 名】笹ヶ峰(1860m)
【山 域】愛媛・高知
【ルート】 (7;30)西条==
(8:30)下津池登山口--(9:15)宿--(10:00)丸山荘--(11:00)笹ヶ峰--(12:30)下津池登 山口==
(16:45)高知桂浜==(18:00)高知==(22:00)大歩危
【所要時間】 4時間00分
【メンバー 】二人


国道11号線から国道194号線に入る。石鎚山の時、通過した道を過ぎる。笹ヶ峰の標識が現われ、林道に入る。舗装されているが水路が横断している所があり、車からは判別できない凹凸があるようで一度ガックンとしてしまった。やがてダートとなる。車高の低い車は底を擦りそうだ。登山口には車が数台停まっていた。

谷の右岸の杉・桧の植林帯の中を進む。やや急登であるが、まるで熊野古道を思わせる良く整備された道である。朝が早いと気持ちにもゆとりが生まれ、快適な歩行が続く。立派な滝もあるが砂防ダムが目に付くのが残念である。

やがて鬱蒼とした植林でかこまれた宿(しゅく)という所につく。ここは、かつて別子銅山へ運ぶ木炭の集積地であった。あたりには石垣があり、道を少し進むと水場もあり、往時の生活を偲ばせる。

自然林の中を進むと丸山荘が現れる。朝餉の支度でもしているのか煙がのぼっている。大きな建屋でソーラーパネルもある。一年中営業している山小屋である。一服する。

山荘から少し行くと広場がある。杭が立っており「伊藤xx山守30年」と書いてあった。朝方の冷え込みで桜ならぬで霧氷の花が出迎えてくれた。ダケガンバの樹氷のトンネルを抜けると笹原になる。サラサラと音をたてていたが登るにつれ音が聞こえなくなった。触ってみると笹が凍って固い。笹を切り開いた道は切り株が凍りつき、歩きにくい。右にトラバースぎみに進み、最後の登りにかかる。雪はないが、地面全体が凍っておりアイゼンも効きそうになく非常に歩きにくい。

山頂には先客が一人いた。風が強く視界は数十mほどである。東側にあるはずのマイクロウェーブの反射板は確認できなかった。一等三角点を確認する。風を避け岩場で食事をする。帰り際に少し視界が開ける。2人、3人と人が登ってくる。人気の山である。復路、丸山荘のおばさんと話し込む。この山荘にきて二十数年になるとのことであった。整備された道はこの山荘の人達の努力の賜物であった。話は尽きず、時間があれば是非一泊したい山荘であった。帰り際、沓掛山を登ることを勧めてくれた。

登りにすれ違った子供がまるでマラソンでもしているように降りて行った。早い。登山口で昼飯をとり高知を目指す。林道を走っていると、何やら見なれぬ動物が悠々と歩いている。よく見るとなんと「たぬき」であった。この日は不思議なもので、夜間、大歩危を走っていたら、またもや、「たぬき」と出会った。このときは、車のライトでたぬきの目が光っていた。

国道194号線に出る。桑崎峠の前で霧氷の伊予富士、瓶ヶ森が望まれた。この2山も考えていたが林道を使えば楽に登れそうなので今回は止めにする。途中通行規制があり思わぬ時間のロスになった。16:45桂浜着。坂本龍馬記念館への入り口が分からず係りの人に尋ねたところ、あと15分なので無料で入れてくれた。以前、訪ねた時より、ジョン万次郎のコーナが広くなっている。私は龍馬より万次郎のファンである。マサチューセッツ州のニューヘイブンを訪ねたことがある。記念館は新入社員の研修であろうか、同じ服装の若い会社員の男女が説明を聞いていた。

閉館となり桂浜を散策する。高知市に立ち寄り、大蒜(にんにく)の効いた「かつおのたたき」を食べる。「はりまや橋」でお土産を買って本日はこれにて終了。



ホームページにもどる