旗山〜ゾロ峠

【日 時】1999年 4月11日(日)
【天 候】
【山 名】旗山(649m)・小平山(7179m)・ゾロ峠(559m)
【山 域】三重
【ルート】 (11:00)自宅==(12:30)柘植駅==
(13:00)登山口--(14:00)旗山--(15:00)小平山--(16:00)ゾロ峠--
(17:00)登山口==(18:00)自宅
【所要時間】 5時間00分
【メンバー 】単独

天気予報では週末は雨との予想であったが、日曜日は良い天気になった。統一地方選挙と家用を済ませると10:00を過ぎてしまったので近場に出かける。23号線・1号線・25号線と乗り継いでJR柘植駅に順調に到着。駅で案内図を見るが要領を得なかった。線路沿いに数十メートル南に行くと踏み切りがあった。大日如来の石塔あり。東海自然歩道の標識に「旗山50分」というプレートがぶら下がっている。車で右の道を進み神社前まで行く。

神社でおまいりの後、右に小道が続いていたので何も考えずにその道を進む。奥にはさらに階段がありその上に社があったが、どうみてもここで行き止まりである。本を読み返すと「右の小道は奥の院に通じ、行き止まりなので間違えないようにしたい。」とある。戻って確認すると、小さなプレートの標識があった。

杉の植林帯の急登である。木が倒壊している所が多い。殆どのところが放置されたままの状態である。道が塞がって、捲き道をとる箇所もあった。昨日の雨の影響もあって滑りやすい。左手に大きな笹原が見えるようになったところで稜線にでる。旗山の山頂である。

休憩する。山頂といっても三等三角点があるのみで、眺望はなく、稜線に一部でしかない。送電線の走っている鉄塔の所からは、霊山・錫杖ヶ岳などが望まれる。食事をしていると稜線の方から人がやって来た。今日は人には会わないだろうと思っていたので驚いた。話を聞くと、ゾロ峠へのルートで道を失い引き返した、とのことであった。互いに持っている本や地図を見比べあう。本日は旗山と小平山(こべらやま)のピークハント程度にしておこうと考えていたが俄然(がぜん)やるきが出てきた。

右に大きな笹の斜面を見ながら、急坂を登りきるとゾロ峠への分岐のピークに着く。ゾロ峠へは厳しい道に見える。「小平山15分」の案内がある。2つ程アップダウンの後、小平山山頂に着く。視界はない。途中の切れ間からは那須ヶ原・油日岳などが望まれた。もどる。

ここからが本日のハイライトである。分岐から左に大きな笹原を見ながら快適な歩行となる。先週に行った四国を思い出す。鈴鹿の端にこのような所があることに驚く。笹の中に立ち枯れた木のあるピークを過ぎると右にガレがある。2つ目のピークの取っ付きは、一時、踏み跡がうすい。ここからの下りで踏み跡が乱雑になる部分があるが、よく見れば右のほうに赤と白のテープがあった。引き返した人はここでルートを失ったと思われる。私も彼と会わず、本をじっくり読む時間がなければ同じ状態に陥っていたかもしれない。

この部分を過ぎれば、道は明瞭になったが、3つ目ピークへの登りが辛い。竹や潅木のトンネルを潜ってゾロ峠に着く。東海自然道歩きであろうか、夫婦ずれが勢いよく追い抜いていった。谷沿いの道となり気持ちのよい下りである。余野公園と駅へ分岐を左にとるが、突き当たりの分岐で真っ直ぐ舗装道路を進み迷う。ここでは、右のダート道が正しい。「旗山50分」のプレートまで戻り、途中ザックをデポし、神社へ車を回収する。

本日は私自身、2度道を間違えた。道を失った人の話も聞いた。里に近い山は新しい道ができたり、廃道になったり、色々な目的の道があったり、案外ルートファインディングに注意が必要なのである。麗(う)らかな日となり、桜・菫(すみれ)・ショウジョウバカマ・タンポポなどの花に出会えた一日であった。



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