熊伏山・茶臼山


【日 時】1999年 5月29日(土)
【天 候】
【山 名】熊伏山(1653m)・茶臼山(1415m)
【山 域】長野・愛知
【ルート】 (7:00)自宅==(11:00)熊伏山登山口--(11:30)青崩峠--(12:00)反射板アンテナ--
(12:30)観音山・辰之戸分岐--(13:00)熊伏山(13:30)--(15:00)熊伏山登山口==
(16:45)茶臼山高原国民宿舎--(17:15)茶臼山(17:30)--(17:45)茶臼山高原国民宿舎
==(20:30)自宅
【所要時間】4時間00分・1時間00分
【メンバー 】単独


明日は朋友との能郷白山登山を控えているため、本日は日帰り登山と言うことで、南アルプス深南部の近くの熊伏山を目指すことにした。飯田ICで水窪方面への行き方を聞く。南信自動車道を走って喬木村から矢筈トンネルを通過して国道152号線に入り南へ進む。途中、聖・光岳方面の小栗への案内や、池口山登山口などの案内があった。国道152号線は和田から青崩峠へ向かうがここで寸断されており、水窪へは開通していない。突き当たりまで進む。山崩れ防止用のネットを張るなどの工事中であった。空いたスペースに車を停める。いつもより早く出発したつもりであるが登山口到着は11:00になってしまった。

登山を開始する。まずは広葉樹の混成林が出迎えてくれる。木の種類を示す説明板が掛かっている。良く見ると、ほとんどの木の隣は違う種類の木であった。整備された木組みの階段を登り詰めると青崩峠に到達する。静岡側の視界が開ける。見晴らし台を補強する工事中で水を揚げるポンプの音がしていた。国道152号線は中央構造線(フォッサマグナ)の走る塩の道・秋葉街道で、最大の難所が青崩峠であった。北側が崩壊しているが、道は南の静岡側に付いている。新緑の中の赤いレンゲツツジが鮮やかであった。整備された木組みの道もやがて、登山道に変わる。

分岐までは一気の急な登りである。途中、反射板アンテナのところで視界が開け、聖から南ア深南部や静岡側が見える。すぐ混成林帯に戻るが広葉樹の大木が続き気持ちがよい。途中、単独行・夫婦連れと出会う。観音山・辰之戸分岐までがこの登山の登りで、ここからは緩やかなピーク越えとなる。三人組みと出会う。本日の出会った登山者はこの3組のみであった。予想通り静かな山行であった。

小さなピークを2〜3越えたところが山頂であった。一等三角点のある山頂からは北東の視界が素晴らしい。仙丈岳〜聖岳の南アの中でも聖岳が大きい。池口岳〜黒法師岳の深南部の山々が真近に迫る。深南部は今まで鬱蒼とした暗く厳しい森の印象を持っていたが、実際に眺めてみると意外と明るい印象を受けた(名前や登山報告の印象があったのだと思う)。 下山にかかる。観音山山頂に切り開きが見られた。観音山や平岡からのルートも機会をみつけて挑戦してみたい。

水窪方面の偵察はやめ。国道413号線から国道153号線を目指す。売木から根羽に抜ける県道を走る。茶臼山へ数kmの標識があり行ってみる。茶臼山高原国民宿舎で茶臼山への登山道を聞く。脇のバンガローから登れるとのことであった。標識に従って登る。混成林の中を進む。自由の広場などの標識が現れる。山頂は二等三角点や展望台があった。ここでも三角形の聖が大きく望まれた。対面に萩太郎山があり、山頂からスキー場になっていた。

熊伏山は南ア南部の展望台として素晴らしい眺望が得られる山で、中央構造線(フォッサマグナ)の走る歴史の街道を抱える山でもある。また麓から山頂まで穏かな混成林で構成されており、私の好きな山の一つである。茶臼山は愛知県の最高峰である。以前、愛知県に住んでいたこともあり、何時か登ってみたいと思っていた。ただスキー場などがあり、敢えて登りにくる気にはならなかった。登ってみて意外と混成林が良いという印象を持った。ただ、やはり「スキー場がなければ・・・」という思いを抱いてしまった。



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