御正体山・箱根山(駒ヶ岳、神山)

御正体山
鉄塔から御正体山を望む

【日 時】1999年 6月13日(日)
【天 候】
【山 名】御正体山(1681m)・箱根山(駒ヶ岳(1327m)、神山(1437m))
【山 域】山梨・神奈川
【ルート】 (18:30)小田原==(22:00)大伏峠[仮眠](5:00)--(7:30)御正体山--
(10:00)大伏峠==(12:00)湖尻--(13:00)分岐--(13:30)駒ケ岳--
(14:30)神山--(15:30)湖尻==(18:00)小田原
【所要時間】5時間00分・3時間30分
【メンバー 】単独


横浜で会社行事がありその足で御正体山・箱根山に登る計画をたてた。しかし、行事の時間が長引き、暗くても登るつもりの箱根山は明日にする。18:10にJR小田原駅着。予約していたレンタカーで箱根を目指す。温泉に入り、御殿場、山中湖から大伏峠で車中泊。しかし、峠では夜中バイクと乗用車がタイヤを鳴らすのを楽しむかのように行ったり来たり爆走を繰り返していた。他にエネルギーのはけ口はないのであろうか。朝4時になってもまだ続いていた。眠気まなこの状態で出発する。休暇中の施設の前のわき道が登山口のようだ。一登りすると菰釣山との稜線に出る。裏丹沢の山々からの日の出である。

少し下ると登りになる。山中湖が雲海に覆われ、取り巻く山が雲の上に出ている。雪を抱いた富士山も望まれる。ヤブっぽく、色取りには欠けるが、エニシダ・ヤマボウシ・ハンショウズルなどあまり見掛けない色々な花がさいている。

急坂を登り切ると石割山〜御正体山の稜線に出る。一服する。なだらかな道となる。朝早く下山する単独行に出会う。暫く進むと送電用鉄塔のある見張らしの効く所にでる。ここで始めて御正体山の全体像が現れる。このコース唯一の展望台である。丹沢の山の中でひときは高く見えるのは蛭ヶ岳であろうか。2人の女性のパーティがテントから出て朝餉の支度をしていた。結局、往路で出会ったのはこの2組のみであった。一旦下り、また登りになる。この山はどこから登っても長いアプローチになる。スケールはやや小さいが以前登った丹沢主脈(塔の岳・丹沢山・蛭ヶ岳)を思い出す。中ノ岳に到着し一服する。

稜線沿いはずっと広葉樹林帯で視界は効かないが緑と小鳥の囀り春ゼミの泣き声が楽しみを増す。最近憶えた「チョットコイ・チョットコイ」のコジュケイも聞こえる。バードヒヤリング初心者の私でも10種類以上の囀りの区別はできそうである。(同定はとてもできない)。前ノ岳のピークは判別できず最後の急な登りとなる。山頂近くで休憩する。登り切ると道は平坦となり辺りは樹齢50〜200年の大木が林立する。大きな木の下に祠があった。さらに進むと切り開きとなった一等三角点のある山頂に到着する。山梨百名山に標柱もある。辺りは木で囲まれ眺望はない。

静かな山と思っていたが、帰路多くの登山者に出会う。日が当たり暑くなった。もう夏近しである。鉄塔のところで山岳同定をする。暑くなり遠くの眺望は失われてしまった。

車に戻り箱根を目指す。金時山など箱根の山の上の方は雲が掛かっている。2月と同じ坊ヶ沢コースをとる。広葉樹の林の中を4〜5組み軽装のハイカーが降りてくる。2月の時とはイメージがかなり違う。霧が掛かり、視界は数メートル。一登りした所に標識があり、右への緩やかなトラバースとなる。2月の時は暗闇の中、右手に駒ヶ岳のロープウェイ山頂駅の光が印象に残っている。本日は霧で視界は全くない。

駒ヶ岳〜神山の分岐に出る。一本いれ昼食をとり、駒ヶ岳へ向かう。木組の道となり暫く進むと登り・下り専用道になる。山頂は風が強く湿っぽい霧となる。視界のない霧の中の駒ヶ岳神社でロープウェイの呼び出しが聞こえ驚く。そそくさと山頂を後にする。

分岐に戻り。神山を目指す。整備された樹林帯の道を進むとゴロゴロした岩の道になる。本日最後の登りでやや疲れを感じる。山頂は天照大御神の石碑や一等三角点があった。本日2度目の一等三角点である。晴れ間を待っていたがムダであった。帰路分岐の手前あたりから晴れ出した。この山とはどうも相性が悪いようだ。

今回は坊ヶ沢のピストンコースをとったが、箱根山を満喫するには大涌谷をコースに含めるべきではないか。人は多いかもしれないが、やはり大涌谷の噴煙を入れないと箱根に来たことにはならないと考える。

車に戻り小田原の途中の温泉郷で湯に浸かって帰ろうと目論んでいたが交通渋滞に嵌まってしまった。時間も遅くなってしまったので新幹線で帰宅する。



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