天狗岳

天狗岳
天狗岳

【日 時】1999年 7月31日(土)
【天 候】晴れ
【山 名】天狗岳(2763m)
【山 域】長野
【ルート】 (10:00)自宅==(14:30)麦草峠--(15:20)丸山--(16:30)中山--(17:30)天狗岳(18:00)
--(18:30)中山--(19:30)高見石小屋--(20:30)麦草峠==(23:00)丸山峠
【所要時間】6時間00分
【メンバー 】単独


今週は中央アの越百・南駒ケ岳を予定していたが、2週間連続してハードな登山となった為、少しゆったりとした山行ということで北八ヶ岳の天狗岳に出かける(前日まで、飲み会が続いていたこともある)。ゆったりということで自宅の出発もゆっくりになってしまった。中央高速に乗り正午ころ駒ヶ根を通過した。この時間で南アがきれいに見渡せる。茅野から299号線に入り麦草峠に着いたのは14:00頃。うろうろして麦草ヒュッテの駐車場から登山を開始したのが14:30。

自宅ではうだるような暑さであったが、短パン、Tシャツのみで出発したがやや寒くすら感じられる。麦草峠はすでに2000M以上の高度がある。峠は溢れる人であったが、この時間になると歩いている人も少ない。白駒池への道を左に見送り、平坦な道から鬱蒼としたツガなどの林の中の急な道をひと登りすれば丸山である。目指す天狗岳は中山に遮られて手見えない。

道なりに下ると白駒池からの道と合流し、ほどなく高見石小屋に着く。天狗岳方面から来た団体が疲れた様子。奥蓼科からの道と合流。岩の多い長いだらだらとした道が続く。岩のゴロゴロした開けた展望台からはこれから登る東西の天狗岳がきれいに望まれる。ピストンの小学生の団体が「まだここか」と呟いていた。

中山山頂は視界はない。岩場の道を下ると、東側の展望が開け、前方に硫黄岳の赤い岸壁が望まれるようになる。中山峠は黒百合平と稲子湯の分岐である。

天狗岳への登りにかかる。樹林帯を抜けると岩場となる。振り返ると眼下に赤い屋根の黒百合ヒュッテが望まれる。山頂付近はつい先ほどまで晴れていたたが、残念ながらガスがかかってしまった。赤岳方面の視界は西から吹き上げるガスで時々硫黄岳の赤い岸壁が顔を出すのみであった。西天狗をピストンする。山頂で暫く待っていたが、晴れそうにない。

帰りは日没になることを予想して、予めヘッドランプを装着する。岩場の下部からは晴れていた。中山峠を過ぎ中山への登りにかかるところで、頭に装着していたはずのヘッドランプがないことに気付く。探しに戻る気にもならず、そのまま進む。なるべく明るいうちに距離をかせがねばならず、急ぎ足となる。「数日前、月食があり、月齢は満月に近いはずだが」と考えていたが、月の出はかなり遅かったようだ。暗闇が訪れ、木立の中は真っ暗で盲人状態である。幸い木立の中ははっきりした道があり迷う事はない。むしろ開けた所に出ると、続いているはずの道を探すことに苦労する。

高見石小屋に明かりが見えホットするが、まだ暫く気を引き締める必要がある。暗闇の中、標識を拾いながら、白駒池へ進む。整備された下りの道となり暗闇での歩行も捗る。私は暗闇の中での視力が弱く、白駒池での標識を目を付けるように確かめる。国道299への道も確認し車の音も聞こえるようになった。車が通っている道はすぐ前だと意識しながら、かなり強い一つのライトがあり、建造物が近くにあるはずだと思いそれを目指して進む。着いてみると3人の方が何やら作業をしていた。どうやら強い光を出してそれに集まる昆虫などを調べているようであった。生態を調べているのであろうか。道を尋ねると、国道への道を少し間違えて来てしまったようだ。来た道を戻り国道に出る。麦草ヒュッテの車のところに戻る。空は満点の星であった。

車を走らせ佐久市から254号線に入り、明日の荒船山の丸山峠に23:00頃到着する。ヘッドランプなどの使用は予め装着するより、必要な時に使った方が良いのかもしれない。

ホームページにもどる