十勝岳

十勝岳
十勝岳

【日 時】1999年 8月 8日(日)
【天 候】晴れ
【山 名】十勝岳(2077m)
【山 域】北海道
【ルート】 (6:25)望岳台--(7:35)避難小屋--(8:35)1821Mピーク(8:48)--
(9:45)十勝岳(10:35)--(12:10)避難小屋--(12:47)望岳台
【所要時間】6時間22分
【メンバー 】二人


テントから起きだし朝食をとる。隣の夫婦は富良野岳に登る予定。車で十勝岳温泉への道と別かれ望岳台へ着く。2段の駐車場の下に停める。店屋とトイレがある。十勝岳より美瑛岳が高く見える。暑い。以前はスキーで来たことがあるが、その時のリフトはもうない。

出発。火山の山で木はなく、日焼けは覚悟しなければならない。道は広いが、ゴロゴロの石の道で歩きにくい。1時間ほど歩いた避難小屋手前で水が流れていたので休憩する。水を口に含んでみる。強烈な味ですぐに吐き出す。火山性の成分が混じっているのか、飲料はできない。

避難小屋から左にトラバースしながらゴロゴロした岩場を進む。十勝岳はまだ見えず。前方に噴火でできた目指すピークが高く感じられる。朝なので暑さはあまり感じられない。急登となり、先行の3人も喘いでいる。避難小屋から約1時間でピークに到達する。前方に十勝岳が現れ右手の火口から噴煙が上がっている。幾度も噴火を繰り返したのであろうか、ここは完全に火山の世界である。美瑛岳へ続く稜線も蛾蛾たる山稜をなしている。深い山襞が刻みこまれ、マグマの流出の痕跡を示す。振り返れば、富良野から旭川への平原が広がる。南には芦別・夕張などの特徴的な山が望まれる。西の阿蘇に対する山は東ではこの十勝岳以外に考えられない。

緩やかな道を進むと、最後の急な登りとなる。砂の部分を抜けると粘土質の道となる。私には適度にフリクションも利き歩きやすかった。稜線に出ると岩の混じる道を一登りすれば山頂に出る。山頂では今回の山行で最も素晴らしい眺望が待っていた。昨日登った旭岳、明日登るトムラウシ、南に連なる富良野岳・ホロカメトックなど十勝大雪の山々が一望のもとであった。東には石狩・ニペソツ・ウペペサンケ・糠平富士などが望まれた。しかし、山頂にはキタキツネが徘徊しており少し興ざめする。携帯電話に感度があり北海道旅行しているはずのO氏に電話するが留守電になっていた。下山する。1821Mピークでスケッチを試みる。

下山後、望岳台でカレーと蕎麦を食べる。キャンプ場に戻りテントを撤収する。となりの夫婦からトマト貰う。神奈川の人で北海道に住んでいたことあるとのことであった。町営白樺荘の温泉に入る。

南に車を走らせる。芦別岳へのアプローチ確認。道の駅で東大雪山荘に電話する。新得からトムラウシ方面に入る。道路標識では50KMほどあるようだ。大雪ダムの湖面・トンネルに気温の関係か白い霧が発っていた。道はダートになる。キタキツネが時々現れる。キタキツネについては北海道なら何処にでもおり、しかも可成多く生息しているという印象を持った。

東大雪山荘は鄙には似つかわしくない施設かもしれないが、登山客の扱いは心得ているようであった。温泉と十分な食事と大部屋でゆっくりと寛ぐことができた。

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