斜里岳

斜里岳
斜里岳

【日 時】1999年 8月10日(火)
【天 候】晴れ
【山 名】斜里岳(1547m)
【山 域】北海道
【ルート】 (6:30)清岳荘--(10:20)斜里岳--(13:35)清岳荘
【所要時間】7時間05分
【メンバー 】二人


夜間到着した清岳荘の前は車がすでに沢山駐車していた。幸い1台のスペースがあった。左右は名古屋ナンバー、浜松ナンバーの車であった。テントが道路脇に張られていた。清岳荘は消失したと聞いていたが仮設のプレハブが建っていた。車の中で仮眠したがあまり眠れなかった。4時30分頃から起き出した。テントを張っていた人はすぐ撤収して登って行った。プレハブの横の天幕の下に椅子と机があり皆、朝餉の支度をしていた。私達も朝食とする。管理人らしい人がきて出発する人にアドバイスをしていた。私には「朝から疲れているね」と言われる。

クーラーボックスから飲料を取り出し下の谷で冷やしておいて出発する。暫く谷沿いの道を進む。徒渉が始まる。下の二股を過ぎると本格的な徒渉となる。河床は赤く水の成分が普通でないことを感じさせる。水を口に含むと鉄錆のような味がした。水場と書かれた水はおいしかった。眠たかった目が朝の水で目覚める。何回か徒渉を続けると前方に滝が現れる。朝日に滝の飛沫が映え清々しい。滝の右岸を登ったところで一服する。

谷は七重の滝となり、水は避けるが滝そのものを登っていく。鎖やロープのかかる道ではあるが慎重に登れば問題はない。水も細くなり枯れかけた所が上の二股である。先行者が間違えて帰路のコースを進んで行ったので一緒に登っていた人に「こちらでいいですね」と聞かれて「そうです」と答えてしまう。私達はここで一休みして地図を見ると間違いに気付く。妻が先行者を追い間違えを知らせる。大休止。

谷からの道を真っ直ぐに進む。水は完全に枯れた谷状の道を進む。だんだん斜度が増し先程の大休止で眠気も戻り辛い登りになった。ひたすら、ゆっくりしたペースを崩さないようにしながら、眠い体を騙し騙し鞍部に辿り着く。前方には目指す山頂が、振り返れば南斜里岳も望まれるようになる。

ここで休憩をとり最後の登りに掛かる。急な岩屑帯を抜ければ山頂の下のピークに出る。祠が奉られている。山頂は目の前である。山頂からはオホーツクの海岸線が望まれたが知床方面は霞んでいる。明日登る羅臼岳はうっすらと望まれる。帰路は上の二股からは登りもあるので登りと同じコースで下山する。滝の下りなので十分注意を払って下山する。午後になり、登ってくる人も少なかった。同じ時間に降りた人と下の二股で出会った。時間的にはどちらのコースも変わりはないようだ。

登山口に戻り、冷やしていた飲料水を飲む。うまい。天幕の下や谷の日陰で寛いで、車の所に戻ろうとすると、山行を終えたオートバイの人がオートバイを倒してしまい、一人では起こせないので手を貸してくれという。二人でも重いので通りかかった人に応援を頼む。

昨夜はあまり眠れなかったので、ウトロは民宿を頼むことにした。しかし、招かれた部屋は道路に面している上、通気が利かず暑くうるさい夜を過ごすはめになった。食事時まで問い合わせの電話が入り、本日はウトロの民宿は満員の盛況だったようだ。

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