羅臼岳

羅臼岳
羅臼岳

【日 時】1999年 8月11日(水)
【天 候】晴れ
【山 名】羅臼岳(1660m)
【山 域】北海道
【ルート】 (5:50)岩尾別温泉--(11:00)羅臼岳(11:20)--(14:50)岩尾別温泉
【所要時間】9時間00分
【メンバー 】二人


民宿で5時頃おにぎりの弁当をもらい出発しようとするが、車が塞がれており寝ている人をあたってもらう。知床横断道路から、岩尾別温泉に向かう。入ってすぐにエゾシカ4〜5頭を見かける。岩尾別温泉のホテルの前の道路脇に車を停める。後ろに駐車していた湘南ナンバーの人が大きな荷物で出かける。私達も準備を整え出発。

木下小屋で登山届けを記入する。熊よけのスズを確認する。整備されたジグザグの道を進む。緑の下地に白色の字で6X00Mと書かれた標識が現れる。山頂までの距離を示しているようだ。オホーツク展望と思わしいところで、あとから来た登山者が「登山届けに6時50分と書かれたのではないでしょうか。まだ6時50分にはなっていませんよ」と言われる。そういえば登山届けを記入するとき、「六時前だね」とか話していてその会話のまま記入してしまったようだ。また、一番最初に記入していた人も出発時間を7時15分と記述していた。朝早いと注意力も散漫になるようだ。オホーツク展望はまだ先だと思いつつそのまま進むと岩の露出する展望の良い所に出る。ここでは昨日、斜里岳での浜松ナンバーの人達に出会った。休憩しようと思ったが、適当な場所がないのでそのまま進み適当な所で一服する。

なだらかな道を進むと左手の谷の水音が聞こえるようになる。弥三吉の水場は数人の登山者が休んでいた。水は冷たく勢いよく流れていた。同じような整備された道をさらに1時間ほど進むと、銀冷水の水場があった。この水場は水量が細くあまり飲む気にならない。休息を取っている福島からきた家族ずれと福島の山の話になる。旦那さんは大きなザックを担いでいるが奥さんは空身であった。ちょっと旦那さんが可哀相であった。

暫く進むと樹林帯を抜け大沢にでる。雪渓はもうない。二十数年前来たときはこの雪渓の下でテントを張ったはずだが、その記憶はない。大沢を詰めると色々な花の咲くお花畑になる。初めて見る濃いピンクのツツジのような花があった。

羅臼平に着く。山頂にはガスが流れ、時折その岩峰が望まれた。東側は晴れてはいるが国後は望めない。一服して腹ごしらえをして最後の登りにつく。はい松帯を30分ほど進むと岩清水があった。滴(しずく)の水場であるが、皆、暫く待って飲んでいた。ここからは大きな岩場帯となるが、隙間無くペンキの表示があり山頂まで導いてくる。

山頂では昨日、斜里岳で起こしてあげたオートバイの人が丁度、下山するところで「昨日はどうも」と声をかけてきた。ガスで視界は全くなかった。天痘虫など色々なむしが寄り付いてくる。振り払おうとするほど余計に纏わり付いてくるようだ。時折、騒乱したように一斉に飛び回る。昼食をとり暫く待っていたが晴れそうにないので下山する。

お花畑で写真を撮りながらゆっくり下山する。登山口に戻り登山届けの出発時間を書き直す。岩尾別の露天風呂に入って行くつもりでいたが、女性用がないようで諦める。昨日もあまり眠れなかったので、本日の宿は小清水のYHの前の温泉民宿にする。藻のような温泉に浸りゆっくりする。

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