会津駒ヶ岳

会津駒ヶ岳
会津駒ヶ岳

【日 時】1999年 8月28日(土)
【天 候】晴れ時々曇り一時雨
【山 名】会津駒ヶ岳(2133m)
【山 域】福島
【ルート】 (19:30)自宅==(3:30)桧枝岐駒ヶ岳登山口(7:30)--(8:05)滝沢登山口
--(8:50)ヘリポート跡--(9:45)水場--(11:20)標識--(11:55)会津駒ヶ岳山頂
--(13:35)水場--(14:55)桧枝岐駒ヶ岳登山口==(20:00)野沢温泉
【所要時間】7時間25分
【メンバー 】二人


会津駒ヶ岳は、平ヶ岳に登ったあと97年8月19日に登る予定であった。しかし、前日の平ヶ岳で下山中、足を捻ってしまい靭帯を伸ばしてしまった。軽い捻挫と思ったが翌日まで痛みがひかず、登山口まで行って靴を履いたが歩ける状態ではないと判断し登山を断念した経緯がある。今回はその雪辱戦である。

仕事をフレックスで切り上げたが、出発は7時30分になってしまった。自宅は、うだるような暑さであった。家内にとっては夏休み最後の土日である。北の方はテレビの天気予報はあまり思わしくないが、インターネットでは福島の天気予報は雨のち晴れと出ていた。岐阜羽島から中央高速にのる。豊田飯山ICまで4時間かかった。国道117号線の十日市を目指す。津南の街には何かの花を象った(かたどった)黄色の街灯があった。国道252に入り堀之内を目指す。国道17の小出で給油する。国道352に入る。湯之谷からシルバーラインとなる。トンネル内は湿度が高いせいかフロントガラスが曇りやすい。トンネルを抜けると銀山平であった。ここからはダム添いのクネクネ道となる。雨は降っていないが所々霧が掛かっている。暫く運転をしていると車酔いのような状態になったので、妻に運転を交代する。平ヶ岳登山口は十数台が駐車しており3〜4張りのテントもあった。尾瀬への御池登山口を右に見送り、桧枝岐(ひのえまた)の駒ヶ岳登山者用駐車場に着いたのは午前4時前。約9時間の運転でここまで来るのが一苦労であった。

トイレの完備した駐車場で、数台の先客がいた。2時間程ウトウトと仮眠する。5時頃から周りの人動き出す。数台の車で乗り付けたグループが騒々しく人を乗り換えて行った。朝日が当たり心配していた天気は良さそうであった。

バナナなどで慌ただしく朝食を摂り、眠気眼でヨロヨロ出発する。一旦に車道出て100m程の所に駒ヶ岳登山口の看板がある。10分ほど車道を進むと近道がある。車道をショートカットするルートでシラビソの林の道である。車道に出ると、先ほどのグループの車など数十台の車が駐車していた。ここまで車で登って来れるようである。

滝沢登山口と書かれた標識と登山届けのボックスがある。下から一緒に出発した若い2人組みが木の階段を登っていく。大きな木が林立する、急な坂道となる。40分登ったところに、ヘリポート跡と呼ばれる平坦な所があった。一服する。

やや緩やかな登りとなるが、木道のかかるぬかるみも現れる。平ヶ岳の泥道に比べればまだよい。水場には体調でも崩したのであろうか、一人がベンチに座りこんでいた。水場まで3分との案内があったが帰りによる事にする。

緩やかな登りで、ぬかるみと木道が続く。右に山頂とそれに続くスカイラインが望まれるようになる。1時間弱で会津駒ヶ岳と書かれた標識のある所に到着する。展望が開け皆が写真を撮っているので我々も一服する。平ヶ岳と良く似た高原状の景観である。駒ノ小屋も望まれる。 一登りして小屋に着くが休まずそのまま山頂を目指す。日が照りだし、遮るもののない木道の急坂となる。非常に暑くなり、妻は辛そうである。右に捲く道となり中門岳への分岐となる。登り切ったところが山頂。

展望はないが、大きな木に「会津駒ヶ岳」と掘られた山頂標識があった。側にいた人によると、3月に来た時はこの標識の半ばまで雪に埋もれていたとのこと。三角点標石はあるが文字のない三角点で、その近くのベンチがあった。暫くいたら続々と人が登ってきたので中門岳まで2.2KMの標識がある方面へ降りる。

中門岳への草原のプロムナードが広がる。北方面の視界が開け、平ヶ岳や昨日通ってきた只見湖が望まれるが、荒沢・越後三山は雲の中である。捲き道への分岐で先客が一人いたがランチタイムとする。

小屋へ戻り寛ぐ。小屋は管理人がいるとのことだった。天候は下り坂のようで、晴れるのを待ったが、ガスが掛かり始め下山とする。標識のある所で岐阜から来た人と話をする。今年は北海道芦別岳に登ってきたという。ここへのアプローチも只見湖から来たようで同じような人がいると思った。雨も少し降りはじめる。朝から同行していた若い2人組みと水場で話をする。栃木県小山(おやま)に勤めているとのこと。一人は関西の人で近々三重に転勤とのこと。林道の登山口では、車が少し減っていた。桧枝岐駒ヶ岳登山口に2時55分到着。お土産を見て廻ったが尾瀬の物が多く桧枝岐の土産はあまりなかった。本日の宿、野沢温泉の民宿に電話する。

鷹の巣の蕎麦畑
鷹の巣の蕎麦畑
桧枝岐の温泉に入っていると遅くなるので帰路を急ぐ。鷹の巣の蕎麦畑で写真を撮る。只見ダム・銀山平では激しい風雨であったが、トンネルを抜けると晴れていた。国道352→17→252→117と乗り継ぎ、野沢温泉で本日の汗を流した。


今回の山行は延々9時間の運転で、桧枝岐まで辿り着くことが大変であった。運転感覚は九州より遠いとも感じた。百名山で残ってしまった山ではあるが、当初は越後三山・荒沢岳・会津朝日岳・帝釈山など周辺の山も一緒に巡ることを考えていた。百名山病の末期的症状に陥ってしまったようで、少し勿体無い思いもしたが、これで百名山も99座となり幌尻を残すのみとなった。

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