黒法師岳・丸盆山

丸盆山から鎌崩の頭
丸盆山から鎌崩の頭

【日 時】1999年 9月26日(日)
【天 候】晴れ
【山 名】黒法師岳(2067m)・丸盆山(2066m)
【山 域】静岡
【ルート】 (5:45)ゲート--(7:15)6K--(7:35)登山口--(8:50)小ガレ--(10:00)分岐
--(10:50)黒法師山頂--(11:30)分岐--(12:30)丸盆山
--(13:20)分岐--(14:15)小ガレ--(14:50)登山口--(16:30)林道ゲート
==(20:00)自宅
【所要時間】10時間45分
【メンバー 】単独

ゲート前には車上荒らしの注意書きがあった。30mほど先に中小屋がある。朝起きてみると3台の車が停まっていた。早く出発した人がいたようだ。車にオートバイを積んで来た釣り客と談話する。釣り客と登山者が半々くらいのようだ。

軽い朝食を摂り出発。林道はゲートから0.5KMおきに標識があった。途中には勢いのある立派な滝が幾つかあった。

6KMの地点で一服する。ここから枝林道の日蔭沢林道に入る。林道は荒れていた。3箇所ほどガケ崩れのため道が塞がれていた。危険な箇所もあった。

ケルンのような石と木の標識のある登山口に着く。桧の植林で、屑石の混じるジグザグの急登となる。「あけび」の皮が所々に落ちていた。登り詰めると等高尾根となり自然林となる。急な坂道は続く。笹が現れ背の丈を越えるほどになる。笹のトンネルを抜けると等高尾根で唯一、開かれた「小ガレ」に出る。対面の「バラ谷山」が立派に見える。一服する。

暫く進むと笹はなくなり大きな木が林立する快適な道となる。登れば登るほど急坂となる。左にガレた鎌崩の頭が望まれる。瘠せた尾根も現れると最後の急登となる。あっけなく稜線に飛び出る。辺りは低い笹原帯で一気に視界が広がる。正面に前黒法師岳が迎えてくれる。北には丸盆までのなだらかな高原と「鎌崩の頭」の険しい岩場が望まれる。立ち枯れの木の向うに黒法師が真近にせまる。
黒法師岳
黒法師岳

荷物をデポし黒法師岳に向かう。笹の道を拾いながら快適なアップダウンの登行となる。黒法師岳直下はガレた道であった。山頂に到着した時、先客がいてプレートを木に取り付けていた。うわさのX印の三角点を確認する。樹林に囲まれ展望はない。幾つもの木々に大きく赤ペンキが塗られていた前黒法師岳へのルートは、踏み後も薄く厳しそうであった。登りで登山者に会ったのはこの人のみであった。


高曇りぎみだが、視界は良い。分岐への下山中、眺望の良いところで写真を撮る。布引・前黒法師山・バラ谷山が大きく望まれる。今年登った聖・上河内・光などもはっきり確認できた。特に「光岩がどのように見えるか」を楽しみにしていたが、光岳の(向かって)左側に確認することができた。池口の2ピークや昨日の奈良代から不動岳への稜線、丸盆・鎌崩の頭、富士や深南部の山々などもはっきりとが望まれた。

下山中、多くの登山者とすれ違った。分岐に戻り時間もあるので、丸盆まで足を伸ばす。一旦大きく下る。低い笹原であるが、雨後で下が湿っていてよく滑る。登り返しすと、平たい笹原帯で、所々に切り開かれたテン場が点在する。深南部を縦走する人にとっては天国のようなところになるのであろう。丸盆への登りにかかる。鹿が前方を横切る。低い笹の急坂を登り詰めると丸盆山頂となる。ガスがかかり始める。鎌崩の頭へはルートも道も険しそうであった。

分岐に戻り下山する。結局、丸盆まで足を伸ばしたのは私のみであった。久しぶりに充実した長時間の山行となった。このルートで気になるのは日蔭沢林道の荒廃ぶりである。主林道の戸中川林道は道路のメインテナンスは続けられていくであろうが、枝林道の日蔭沢林道にメインテナンスの手が入ることはないだろうと思われる。携帯電話を持ってきたが黒法師岳・分岐・丸盆山で感度があったことを付け加えておく。


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