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【日 時】 | 1999年10月10日(日) |
【天 候】 | 晴れ |
【山 名】 | 青海黒姫山(1221m) |
【山 域】 | 新潟 |
【ルート】 |
(6:30)清水倉橋登山口--(7:20)休憩--(8:30)水場--(9:25)休憩-- (10:15)青海黒姫山山頂--(11:10)水場--(12:40)清水倉橋登山口==(18:00)自宅 |
【所要時間】 | 5時間50分 |
【メンバー 】 | 単独 |
三百名山の案内では登山道は北からの梨ノ平以外はないとの紹介であったが、道路にある案内標識に従って来た登山口は、山の南側に位置していた。梨ノ平からの所用時間が2時間との記述だったので、どこから登ってもあまり問題にはならないだろうとタカをくくっていた。この山は私の近くの藤原岳や伊吹山のように石灰岩質の山で、山頂近くまで採掘が進んでいる。青海はこの青海電気化学工業株式会社の街のようで「デンカ」という看板が堂々と町中にある。 朝起きて辺りを見ると橋を渡った左手のログハウスヒュッテは釣り客用のものであった。橋を渡って真っ直ぐ進んだところに登山口があった。身支度を整え出発する。杉の植林帯の道であるが、下草が伸び放題で「メナモミ」などズボンに纏わり付く。「アキノウナギズカミ」などの草叢となっており道が細い。水がチョロチョロ流れる辺りでは、畑でもあったところのようで石積みがあり、かつての生活の匂いが感じられる。 草叢に隠れた道を拾いながら道は東に進む。「黒姫山登山道 橋立区」の標識がたよりである。草叢は益々繁茂の度を増す。直登ぎみの急坂になるあたりで草叢の密度がやや薄くなるが、ここまでの薮漕ぎで、いい加減ウンザリする。纏わりつく草は払ってもムダであることを悟り、下山するまでそのままにする。道は北西に方向転換すると下草もなくなる。カルスト状の白い石が出ている。登り詰めるとまた草叢となる。開けた所に水場があり登山ノートも据付られている。 急登の細い道となり、下が濡れて滑りやすい。ひと登りすると傾斜は緩やかだが、抉(えぐ)れた道となる。急坂に虎ロープが連続する場所を通過すると、梨ノ平からのしっかりした道に辿り着く。「清水倉橋」4300Mの案内標識がある。
よく踏まれた道となり、山頂の一角に飛び出る。視界が一挙にひろがる。石灰岩の道となりトゲトゲしい岩に注意する。山頂は中央に祠があり、360度の大展望であった。眼下には日本海が広がり、昨日登った朝日岳の雪渓や、栂海新道の稜線がよく見える。戸隠の前に、高妻が高く大きく望まれる。頚城方面は焼山と火打山が望まれる。その他にも特徴的な山容の山が望まれた。ただ、山頂近くまで採掘が進みダンプの音が聞こえていた。先客が一人いた。千葉から来た人で日帰りでこの山に登りに来たとのことであった。彼は本の案内通り、梨ノ平から来たのでズボンは綺麗であった。
帰りは、往路の先の見えない登行と比較すれば快適に下山することができた。甘い考えで取りついた山であったが、結構、大変な登山となった。下山したときズボンは草に覆われて払うのに一苦労であった。 親不知ICから北陸道に乗り6時間ほどかけて自宅に戻る。 |