六甲山

風吹岩
風吹岩

【日 時】1999年10月24日(日)
【天 候】晴れ
【山 名】六甲山(931m)
【山 域】兵庫
【ルート】 (6:50)阪急芦屋川駅--(7:25)高座の滝--(7:55)ロックガーデン--(8:25)風吹岩--
(9:35)雨ヶ峠--(10:50)蛇谷北山--(11:30)六甲最高峰--(14:10)有馬温泉
【所要時間】7時間20分
【メンバー 】3人

前日は、大阪で、会社の運動会が行われ、その夜はオフミに参加した。参加したオフミは、ニフティの関西地区のパティオが母体となったもので、かなり以前から活動している山の仲間の集まりである。色々な職業の人が集まっており、様々な出来事を経験しているようであった。この日はずっと会社の友人のMZ氏と行動を伴にし、会社が契約している梅田のホテルに宿泊した。

朝寝坊して、阪急芦屋川駅には6:50着。幸いにも待ち合わせを約束していたHR氏とは同じ電車であった。HR氏は北海道時代の学友で、今年の札幌での二十数年振りの再会や、今回のオフミは氏の尽力によるもので、さらにこの山行にも御一緒して戴くことになった。

阪急芦屋川駅は特徴のない駅であった。駅に降りれば、登山者らしき人が必ずいるとの案内であったが、朝早いせいか、人影は薄かった。川沿いに市街地を進み、標識に従いクランク状の急な坂道を進む。高級住宅街のルートファインディングを終えると高座川沿いの車道となる。このあたりはイノシシに注意の標識がある。暫く進むと茶屋のある「高座の滝」に着く。滝はこじんまりしたものであった。「藤村九三」のレリーフは確認しなかった。

ここらは岩場の、急な道になる。早朝にもかかわらず、岩場を下ってくる人に出合った。ほとんどが、手ぶらか、軽装の人であった。登るに連れて花崗岩質の露岩帯となり、「ロックガーデン」の様相を呈する。視界が広がり、大阪湾や対岸の和歌山側の山や葛城山、金剛山などが望まれた。同じような露岩帯をさらに進むと「風吹岩」に到着する。視界はさらに広がり生駒山、信貴山なども望まれるようになったが、上部を高圧線が通っていた。

露岩帯はここまでで、ここからは、木の茂る緩やかな尾根歩きとなった。暫く進むと「ゲート」が現れ、前に進めないのかと迷ったが、鍵などはなく、手で押せば通過できた。イノシシなどが進入するのを防ぐ為のものなのかとも思ったが、ゴルフ場の入口のゲートで、登山道は、ゴルフ場の塀で囲まれていたようであった。ゴルフ場の出口のゲートを抜け、水道の水場を過ぎ、「雨ヶ峠」に到着する。一服する。

「雨ヶ峠」から少し登ると三角点があった。展望が開け、笹原の起伏の向こうに、「東お多福山」が見え、左手の谷越しには、アンテナ群が立ち並ぶ「西お多福山」があった。その右手には、一本のアンテナの立つ「六甲最高峰」が見えた。大阪湾の展望を楽しみながら緩やかに登って行く。山頂標識のある所はあまり見晴らしが良くなかったが、「奥池」の方からとのハイカーが集中し人が多かった。

「東お多福山」から尾根を下って「土樋割峠」に出るとやや広い道が横切っていた。直進するが、ここからがアップダウンのある急な細い道となる。2〜3回のアップダウンを繰り返した後、急坂を登り詰めたところが、「蛇谷北山」で眼下に東お多福の笹原が広がっていた。車の音も聞こえるようになり、なだらかな道を一登りすると山頂の道路に出た。車道脇のゆるくアップダウンする道を辿って「一軒茶屋」に着く。

マイカーの客も加わり一段と人が多くなる。道路を横断して、トイレの脇のコンクリートの坂を登っていくと、六甲最高点があった。山頂は大勢の人であった。大きな石の上に一等三角点の記述があった。が、標柱はなかった。期待していた眺望は北東のみであった。昼食はHR氏からは「おでん」と「おにぎり」、MZ氏からは「コーヒー」を戴いた。結局、この山行中、私の食料ほとんど減らなかった。昼食を摂りながら、昨日のオフミで合ったB氏との邂逅を期待した。B氏は毎年11月に開催される「六甲全山縦走」に関わってきた人とのことであった。12時頃からは人もさらに増えてきたので、残念ながら下山することにした。(後で戴いたメールでは14時30分頃、六甲最高点に到着されたとのことであった)

下山は「熟練者用のコース」との案内板のある「白石谷」コースである。「魚屋道」と別れ、笹の道を通過すると、踏み跡も薄くなり谷の遡行となった。滝の連続するコースで、ガレも混じる道となった。要所にはロープがあり、緊張する所もあった。砂防ダムが現れ、ヤレヤレという気分になったが、むしろここからが、急坂になった。足元から一気に落ちて込んでいるところを、木の根やロープを掴みながら緊張する下降となった。結果的には下の滝ほど急であった。ロープウェイ山頂駅からの広い道と出会って、ホッとした気持ちになった。

道なりに下って温泉会館に入る。自動販売機で、入浴券(550円)を買った。B氏から、2時頃は下山者で混雑するという話を聞いていたが、まさに「いもを洗う」混みようであった。湯船は赤茶色の熱い温度の湯、赤茶色の普通の温度の湯、透明の普通の温度の湯からなっていた。赤茶色の普通温度の湯に入って疲れを癒した。

有馬温泉からは新開地/梅田/新大阪と乗り継ぎ、新大阪から新幹線に乗り帰宅した。

六甲山は中国や九州・四国地方に出かける時、高速道路からいつも眺めていた。今回、やっと念願が叶い目的を達成することができた。ロックガーデンから東お多福、蛇谷北山、最高点、そして白石谷というコースで、充実した一日を過ごすことができた。


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