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　　　　　　　　　　　　日常の風景　　　NO.0079
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朝のひかり

出勤をいそぐわたしの真正面に、
冬の朝日がまぶしく輝いている。

歩く道の突き当りには、切妻の古い民家の三角屋根が
ずっしりとした存在感を見せている。
その三角屋根のてっぺんが、朝日を弾き、
まるでダイヤモンドリングのような、ふしぎなひかりを放っていた。

彦根市は城下町なので、昔からの街並みが残っているところは、
道はまっすぐには続いていない。

江戸時代、戦略上の理由で、わざと道をまっすぐには造らず、
適当な距離を歩くと、一度必ずL字型に鋭く道は曲がっている。
そしてまた、同じような道が続いていくのである。

すっきりとした町の姿を敵に見せないということは、
市街戦になったとき、地理に不案内な敵を混乱させる意味があるらしい。

そんな、歴史的な意味はともかく、
路地裏の道を歩くときの風景は、
突き当たりに民家があるという場所が多い。

屋根にとまっているダイヤモンドリングの横は
鈴鹿の山々がうっすらと連なり、
そしてその向こうは果てしなく青空だけが広がっている。

偶然見かけたダイヤモンドリングに触発されて、
通勤途上の朝のひかりを意識してみつめてみた。

いちばん派手に朝日を反射させているのは、
金属やガラスのような、人間が作った人工物である。

道路に埋められているマンホールの蓋、側溝の鉄板。
ガレージの屋根の樹脂。家の窓ガラス。
そして何よりも、くるまがきらきらとひかりながら、
町じゅうにひかりを巻き散らかしている感じだ。

いちばん強烈だったひかりは、
道の水溜りに落ちた朝日が、まともに目に入ったとき。
まぶしすぎて、ゆっくり観察している時間はなかった。

でも、わたしのこころのなかに留まってゆくひかりは
庭木の、つばきのような硬質な葉が朝日を弾く、柔らかなひかり。
葉の角度や密度が均一でないので、
微妙でふしぎなひかりのハーモニーをかなでている。

２月の朝はひかりに満ちている。
もうすぐ春である。



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ｓｃｅｎｅｒｙの風景

今年に入ってから、わたしの身近で、つぎつぎと不幸なことが起きている。

さしさわりがあるので、あまり具体的には書けないが、
自ら自分の命を絶った人がふたり。
失踪事件を起した人がひとり。
心臓がわくるなり入院した人がひとり。
重症の鬱で職場を離れざるを得なかった人がひとり。
サラ金で何百万円と借金をしていることが家族にバレ、
深刻な問題を抱えるようになった家庭など。

このようなことがわずか１ヶ月ほどの間に、
一斉に発生したのである。

でも、直接自分の家族の問題ではなかったので、
私自身が、何かにのろわれているとか、そんなことではないと思っていた。

だが、ついに、私自身もトラブルに。
詐欺事件に巻き込まれてしまったのである。

昨年末から、新しいパソコンを物色していた。
ネットオークションで捜していたところ、特別安い商品を見つけたのである。
通常ならネット販売の超安売り店で購入しても２４万円はする商品を、
わずか１８万円で販売するというのである。

あまり安すぎるので、躊躇はしたのだが、
いざとなれば、ヤフーの補償制度で賠償してもらえると、
安易に考え、落札して、お金も振り込んだのだが、
案の定、詐欺事件くさいし、補償も受けられない可能性が高い。

だまされた人、３０人以上。金額には３００万円をゆうに超えているはずである。

「他人の不幸は蜜の味」俗な言葉ですが、一面の真理です。
えらいことになっていますので、野次馬として興味のある方は、
http://rating.auctions.yahoo.co.jp/jp/show/rating?userID=eruchan_love
もしくは、
http://www3.azaq.net/bbs/810/zen0122/
を覗いてみてください。

あの１８万円さえあれば、どんなパソコンでも買えたのに・・・
みなさんも、訳なく極端に安い商品に手を出してはいけません。
「安物買いの銭失い」高い授業料になりました。

でも、ある程度のお金だけで片がつく問題というのは、
人生における、たいした問題ではないのかもしれません。



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