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日常の風景 NO.0070
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水曜日の休日
とりたてて、なんにも用事がないのに、
休みを取りました。
水曜日です。
水曜日が休みだと、その週はとても早く感じます。
ふつか出勤して、もう休み。
そして、週の残りはもうわずかふつかだけ。
こたつを出しました。
こたつは仕舞うときも、取り出すときも、
なんとなくおっくうです。
でも、こたつを出し終えて、最初にもぐるときの一瞬。
母親の子宮にいたときの感覚をふと思い出すような、
なんともいえない、安心感とときめきがあります。
家の中に誰もいないたったひとりの休日。
白いカーテンのレース越しに、木漏れ日が射し込み、
こたつの上を、おだやかなひかりがつつみます。
クリスマスの音楽をかけました。
世界のオルゴールのクリスマス音楽のCD。
オルゴールの透明で、澄みきった単音が
とても耳にここちよいのです。
思いついて、こたつの上で、
友人に葉書を書いています。
♪もろびとこぞりて主はきませり・・・
葉書を書きながら、いつしかオルゴールにつられて、
ハミングしているわたし。
おだやかな時間がゆっくり、ゆっくりとながれてゆきます。
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sceneryの風景
みなさんは、最近、ワープロでなく、手書きの、肉筆の、
手紙を受け取ったことがありますか?
わたしは、年に数回はあるのです。
どうしても、ワープロやパソコンになじめない友人がいます。
悪筆だが、手書きの手紙を受け取ると、なぜかあたたかな、
ほっとしたものを感じます。
彼に会う機会があるたびに、インターネットやメールの便利さを
宣伝するのですが、耳を貸そうとはしません。
でも、友人のこのような態度はある面で立派なものです。
だれもかれもがひとつの方向に走る必要はないのです。
わたしも、携帯電話をいまだに所持していません。
多分、将来も持たないだろうと思います。
中学校の頃文通というのがはやりました。
知らない人と、手紙のやりとりをするのです。
早くて、2週間に一回ぐらいの手紙が来るのを、
どきどきしながら、心待ちにしていたのをなつかしく思い出します。
便利さと引き換えに、多くのものを失っている。
それは、確かです。
時代を巻き戻すことは、もちろんできませんが、
何を得て、何を失ったのか、ゆっくりでも、いつも考えている人で
ありたいと思います。
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