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            日常の風景   NO.0199
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テレビの廃棄処分

娘が自分の部屋の大幅な模様替えをした。

ちいさな人形が陳列されていたキャビネットとか、
VHSビデオレコーダーとか、ホームごたつとか
28インチのブラウン管式のテレビとかが、
2階の踊り場いっぱいに積み上げられた。

すべてまだまだ使用できるものばかりであるが、
大胆な思い切りのよさは母親譲りなのかもしれない。
わたしもどちらかといえば、不要なものは思い切って捨てたい方ではある。

娘は現役の社会人。
わたしは暇はもてあましてはいないが、
時間は自由に使える、隠居人。
当然のごとく娘の嵩高い不用品の処分はわたしの担当になる。

まだ使用できるものばかりなので、わたしが最初に考えたのは、
ネットオークションで売却できないかということである。

VHSビデオレコーダーはネットオークションにかけて
1000円で売却した。
それは金額の問題ではない。引き続き使っていただければ、
良心を痛めることなく処分できて非常にありがたいのである。

キャビネットとかホームごたつとかは、
粗大ごみの処理センターにやむを得ず運んだ。
これらはオークションにかけるまでもなく、
送料の方が高くつくので仕方がない。

最後に残ったのがブラウン管式のテレビ。
テレビは粗大ゴミでは処分することができない。
生活の空間から、不要なモノを無くして、できるだけシンプルなスペースを
意識的に創り出したいというのが我が家流のポリシー。

このテレビも、薄型のプラズマや液晶テレビを購入する度に、
各部屋を転々と移動して、ついに娘からも引導を渡されたものである。

BSも内蔵しているし、捨てるにはほんとうに惜しい製品だったので、
これもネットオークションで何とかならないか調べてみた。
みんな考えることは同じである。
中古のブラウン管式テレビは1000円で山ほど出品されていて、
買い手があまりない。

仕方なく、近所の電化製品量販店に処分を問い合わせてみる。
店に持ち込んでほぼ3500円が必要とのこと、驚いた。
回収を依頼すれば、5000円を下ることはないだろう。

わたしは、空間をお金で買いたい方なので、
高くついたが最終的には量販店で処分してもらった。

だが、アナログ放送が打ち切りになる2011年には、
日本全国で大量のブラウン管式テレビが不要になる。
ひとりでは処分できない老人も多いだろうし、
不法投棄されるテレビもすざましい数になるだろうことは予測できる。

せめて1年間ぐらいは無料で旧式のテレビを回収するなり、
無料でデジタル/アナログ変換コンバーターを配布する仕組みをつくらないと
大変なことになると思う。

不法投棄されたテレビを回収して処分するのは、手間暇と多額の費用が必要になる。
道路特定財源はそのようなことにも使ってもらいたい。
道路脇で朽ち果ててゆく多くのテレビの残骸を見るのは悪夢である。



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sceneryの風景

道路特定財源といえば、福田首相も思い切ったことをいいましたね。
来年度から一般財源化するというのです。

わたしは民主党もこの提案をそのまま受け入れればいいと思うのです。
そうすれば一番困るのは自民党の方でしょう。
たぶん自民党は割れるのでしょうね。

民主党が拒否をするのを見越せたからこそ、
このような大胆な提案ができたのでしょう。
民主党もその裏をかいて、福田首相の提案を丸呑みすればいいのです。

ガソリンの暫定税率の廃止にこだわっていますが、
日本の財政事情を考えれば、単純に廃止ができるほどの余裕はありません。
廃止が実現すれば、やがて消費税が値上げされるのは目に見えています。

一般財源化することこそが本命であったはずだし、
多くの国民の支持も得られると思われるのに、
「ガソリンの暫定税率の廃止」一点張りでは、
民主党の方こそ、道路特定財源をどうしても守りたい事情があると
勘ぐられても仕方がありません。

日本の三流政治、なんとかせめて二流ぐらいにでもならないものでしょうか。



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