*--*--*--*--*--*--*--*--*--*--*--*--*--*--*--*--*--*--*--*--*--*--*--*
            日常の風景   NO.0342
*--*--*--*--*--*--*--*--*--*--*--*--*--*--*--*--*--*--*--*--*--*--*--*

Windows8.1

隣の家に孫がふたりいる。
小学校5年生になる男の子と2年生の女の子。
たまにわたしの家にも遊びに来るがふたりとも小型のタブレットを手にして来る。

ゲームをしたり、ユーチューブの映像を見たりしている。
ひとりで家でもできるのだが、ゲームをしているところを見て欲しいのだ。
難しい場面を次々とクリヤーしてゆく雄姿をおじいちゃんに褒めてもらいたいのだ。

孫とおじいちゃんの関係は私たちの子供時代とは全く違う。
孫たちが使っている小型のタブレットはインターネットにつながっており、
指先を器用に操ってユーチューブで検索しては好きなアニメなどを見ている。

わたしはどちらかといえば、このようなバーチャルな世界も大好きであり、
得意な分野だったのだが、
スマートホンのようなタッチパネル式の新しいものに触れるのが億劫になっていた。
老化が始まった歴然とした証拠のようにも思えた。

だが、パソコンが突然雷に撃たれるという悲劇に襲われたことにより、
愛用していたWindowsVISTA から Windows8.1に切替える決心がやっとついたのである。
東芝のD81/T9MWというタッチパネル式の21インチ、最新モデルを選んだ。

この1ヶ月は毎日がWindows8.1との格闘。
フラストレーションが溜まり疲れたがそれなりに充実した日々だった。

最初はあのカラフルでド派手な四角いブロックが並ぶスタート画面に幻惑された。
ブロックの機能をどのように利用していいのか訳が分からない。
訳が分からないときは誰かに尋ねるより他に方法はない。

マイクロソフトや東芝のカスタマーセンターに何度問い合わせたことだろう。
両方ともサポートシステムは充実していて担当者は親切だった。
電話が長い間繋がらなかった不満もすぐに氷解するほど丁寧な応対だった。

パソコンの進歩は目を見張るほどにすばらしい。
たとえばマイクロソフト。公開されていない隠しコマンドがいっぱいあって、
担当者が説明するようにキーボードを操作して行くと、
担当者のパソコンとわたしのパソコンが完全に同期して、
遠くにいる担当者がわたしのパソコンを遠隔で操作できるようになっていた。

無線ルータを使用していればインターネットへの接続はほぼ自動的につながる。
立ち上がりも驚くほど改善されている。
シャットダウンから立ち上げまで必要な時間は約1分。
今まで5分も6分も待たされたことを思えば、これは本当に快適な環境になった。

昔なら必要なデバイスを読み込んだりしてプリンターの設定に半日は必要だったのが、
今はUSBポートに差し込むだけでシステムがプリンターの機種を判断して、
必要なデバイスを自動的にインストールしてくれる。
わたしはただディスプレイを見ているだけでプリンターが使えるようになった。

便利と思いながらも操作に慣れずに非常に苦労していたわたしだが、
あるとき急に視界が開けた。まるで濃い霧が晴れて行くような気分だった。
あのド派手なスタート画面に幻惑されていたのだが、あの画面、
今までから馴染んでいたフォルダーのひとつに過ぎないということに突然気が付いたのである。

スタート画面の色や洗練されたデザインや付随する機能にだまされていたが、
デスクトップ上のスタートというフォルダーのひとつにすぎないということが理解できたのである。
スタートという名の高機能の特別なフォルダーと考えれば、
必要に応じてデスクトップからスタートを開けばよい。

立ち上がりの画面もスタート画面ではなくディスクトップに代えた。
フォルダーなら不必要なものは削除して必要なものだけをその中に入れればよい。
ディフォルトでセットされていたものはそのほとんどをスタートのピン止めから外した。
代わりにわたしがよく使用するアプリケーションをどんどんスタートに追加した。
これで随分とWindows8.1が使いやすく機能的になった。

やっと孫たちともタブレットの話がまともにできそうである。
年齢的にもギリギリだった。やっと時代に追いついたという実感がある。
負け惜しみではなく雷には感謝している。



----------------------------------------------------------------------
sceneryの風景

申し訳ありません。
今回の日常の風景は、興味のない人にはまったくチンプンカンプンの世界だと思います。
読み飛ばしてください。

パソコン独特の専門用語を誰にでも理解できるように書こうとすると、
文章はこれの3倍は必要ですし、それも面白味のない無味乾燥な文章になります。

雷に打たれてパソコンが1ヶ月ほど使えなかった時期に、
どうしてもメールや掲示板をチェックする必要があり、
サーフェイス2というタブレット端末も購入しました。

このタブレットはWindows8.1RTという
タブレット専用の言語を使用していますが、
携帯用のPCとして使用するのには親機との相性は抜群です。

特に今まで知らなかったクラウドという機能が親機と共通に使用できるので、
研究すれば研究するほど便利に使用できると思います。
クラウドというのはひと口でいえば、パソコンのメモリーが全くの外部に作られたものです。

だから親機で作ったデーターをクラウドに保管しておけば、安全ですし、
タブレットからもアクセスできて、親機と共通に利用できるという理屈です。

タッチパルの機能はタブレットではかなり使うのですが、
デスクトップでマウスを使用している限り親機ではほとんど使用する必要がありません。
でもアクセスの手段に多様性があるのは便利なものです。

滅多にないことですが、たとえば何かのはずみでハングアップした時。
今まででしたら、電源を落とすより手段がなかったのですが、
ポインターが全く動かなくなっても、
タッチパネルの操作で安全にシャットダウンすることができるようになりました。



----------------------------------------------------------------------
発行者 scenery
north@arion.ocn.ne.jp
HP 日常の風景
http://www6.ocn.ne.jp/~scenery/

----------------------------------------------------------------------
日常の風景が本になりました。ご覧ください。
http://www.geocities.jp/scenery_jp2/book/book.html

----------------------------------------------------------------------
このメールマガジンは、

『めろんぱん』 (マガジンID: 2179) http://www.melonpan.net/
『メルマ』  (マガジンID: 50779) http://www.melma.com/
『まぐまぐ』 (マガジンID: 79888)   http://www.mag2.com/

を利用して発行しています。

----------------------------------------------------------------------
メールマガジンの退会・解除は
http://www6.ocn.ne.jp/~scenery/  からお願いします
----------------------------------------------------------------------