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            日常の風景   NO.0400
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朝の祈り

宗教が原因の争いが世界各地で絶えない。
それでもわたしは人智を越えた偉大なものへの感謝とか
共感とかある種の畏れとかは絶対に必要なものだと思っている。

だからそれぞれの人が自分だけの神を持つことが理想であり
それがとても大切なことだと感じている。
いわば自分ひとりだけの宗教を持つということで、
わたしの場合ならscenery教とでもいうべきだろうか。

毎朝玄関の外に出てドアの前で行う朝の祈りがある。
いわばscenery教の唯一の儀式。
目を閉じて声を出すことなく心の中で祈っている。

わたしの家は東玄関なので天気がいい日は
朝日がまぶしく、辺りはひかりに満ちている。

祈りのような内心の声をこうして文章にして残すのは
多少面映ゆい気もするのだが、400号という記念号だし、
思い切って書くことにする。

まず万歳をするように両手を斜め上に大きく広げたり
下に戻したりしながら、ゆっくりとした腹式呼吸を繰り返す。
手を上にあげた時に息を吸い、手を下に戻した時に息を吐く。

祈りが終わるまで、ゆっくりとした呼吸とその動作を続けながら
頭の中に無限の宇宙をイメージする。
太陽のような恒星が1千億以上集まってひとつの銀河をつくり、
その銀河がまた1千億以上あるという壮大な大宇宙のイメージを。

頭の中に宇宙のイメージが一杯になるのを待って
心の中で祈りをつぶやく。


今日の目覚めを感謝いたします。
わたしはあなたの無限を感じます。
あなたの力を、あなたの愛情を、そしてあなたの法則を。

又わたしの感覚は今日の朝を同時に感じています。
太陽の光、温み、かすかな風の流れ、小鳥たちのさえずり、
自動車が疾走する音、子供たちの歓声。

このような身近な朝を感じながら、
無限のあなたをも感じることができるわたしの存在は、
この宇宙におけるあなたの最高傑作のひとつです。
わたしをこの世に生み出してくださいましてありがとうございます。

またビックバンから
ずっと続いているわたしの祖先たちにも感謝いたします。
あなた方が大切に伝えてきたDNAは今日の朝を喜んでいます。

またあなた方の温かい見守りにより、
わたしの人生はツイていました。
そして今日も又そのツキのある出来事がわたしにプレゼントされます。
いつものように感謝してそれらを受け取ります。

わたしの内を外をあなたの法則が流れているのがわかります。
わたしはあなたの法則に包まれ抱かれて、
今日もあなたに生かされて生きて行きます。

わたしはあなたを感じることが出来るということに、
心から感謝をいたします。



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sceneryの風景

「日常の風景」が400号になりました。
自分で「日常の風景」の歴史を振り返ると
2002.01.11に「ちいさな赤い靴」
という作品でスタートして以来もう16年間になります。

書き始めた当時はまだ現役で仕事をしており、
職場での出来事や通勤の行き帰りに見る
四季の変化など書くことが一杯ありました。

週に2回ぐらいのペースで書いていましたね。
ですが最近は筆も滞りがちです。
今年の夏にでかけたバリ島のような出来事があれば、
まだまだ書くことはいっぱいあるような気がしますが、
あれは極めて特別な日々。

残念ながら引退した身では
最近は自分の感性が自動的に刺激される場面は
極めて少なくなりました。

400号を記念にこの号を持ちまして最終号といたします。
今まで長い間読んでくださいましてありがとうございました。
本当に今まで皆様に励まされて書き続けてこられました。

最終号を宣言しますが、
高校生の時代からずっと何かを書き続けてきて約50年。
基本的には書くことが大好きなので、
多分気が向けば又書くかもしれません。
明日又気が向きそうな気もします。

でも例えば417号でいつの間にかぐずぐずと終わっていたというより、
最終号を宣言してから17号も余分に書いた、書けたという方が、
ちょっと格好いいじゃないですか。

それの方がsceneryの気分に合っています。
だからあわてて解除したりはせずに気長にそのままにしておいてください。
よろしくお願いいたします。



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発行者 scenery
north@zd.ztv.ne.jp
HP 日常の風景
http://www.zd.ztv.ne.jp/scenery/

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日常の風景が本になりました。ご覧ください。
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