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            日常の風景   NO.0385
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ゲームにはまる

昔と比較して最近NHKの番組の質が明らかに落ちている。
問題が多々あった前会長の影響もあったのだろうが、
多くの視聴者が受信料を払わないという予算の問題も大きいかもしれない。

それでもわたしが見るテレビはBS放送も含めて、
その8割がNHKの番組である。
NHKよ権力におもねることなく
もっと頑張れと心の中でいつも叫んでいる。

そのNHKで年末にわたしにとって興味深いドキュメンタリー番組があった。
「ドラゴンクエスト30th そして新たな伝説へ」である。
有名なロールプレイングゲーム「ドラクエ」が誕生したいきさつを追った番組。

天才的なプログラマー、やり手のディレクター。
クラッシックな音楽をゲーム音楽として初めて採用した
ゲーム大好きの著名な作曲家など。
その人間関係や時代背景が興味深く、おもしろい番組だった。

わたし自身は「ドラクエ」で遊んだことは一度もないが、
ずっと昔に「ファイナルファンタジー」というファミコンゲームに
熱中したことがある。

わたしの子供達がまだ中学生時代だっただろうか。
子供にやり方を教えてもらってゲームをスタートした途端
止められなくなり、結局、現役時代の貴重な時間を膨大に消費して、
フィニッシュまでたどりついたのだが、
ゲームを完成させた瞬間、これがどうなのという虚しさもあって
以来ゲームをプレイすることは封印してきた。

自分でも意外だったがゲームに夢中になれる体質であることは
深く自覚できた。
こんなことは年を取って暇つぶしの時間が山ほどできた時に
楽しもうと決意したことを思い出す。

幸いなことに引退後も退屈を感じるようなことは一度もなく、
ゲームのこともほとんど忘れていたのだが、番組から受けた影響と好奇心から、
「ドラクエ」とは一体どんな画面デザインでどんな音楽を使っていたのだろうと
試しにわたしのタブレットにドラクエ5「天空の花嫁」を
1200円の特価でダウンロードしたのが運の尽き。
すっかりはまり込んでしまった。

この間も電車で彦根から大阪に行くのに、
ドラクエのプレイに夢中になって、思わず乗り過ごすところだった。
京都を通過したのも、新大阪を過ぎたのも気付かなかったのである。

これだけ集中できることは近年他にはなかった。
よく考えてみれば、その時が来るまでと封印してきた十二分の年だし
ゲームに意識的にはまってみるのもそれほど悪いことではないと感じている。



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sceneryの風景

タブレットの記録を見ると今までにゲームに費やした時間は
50時間以上。それでもまだ旅の中ほどだから
コストパーフォーマンスを考えれば抜群の娯楽である。

時間がたっぷりある年寄りこそが
ゲームを楽しむのにふさわしい年齢なのかも知れない。
でも若者向けに作られたゲームを間借りして
年寄りが場違いの空間でこっそりと遊んでいる感は消えない。

わたしはゲームの製作会社に注文がある。
年寄りを対象にした本格的なゲームを開発してほしいということである。
年を取った主人公が人生を振り返るようなゲーム。

魔法と杖のような弱い武器だけを持ち、
後は粘り強い話し合いでストーリーを進行させ、
最終目的地は人によっていろいろあってよい。
ただただ気高い精神世界を満足させて行くような・・・

わたしがプレイしているドラゴンクエストは
現在1〜10まで作成されていて、
11が今年の夏には発売されるだろうという噂です。

わたしにとって最新のゲームを追いかける必要は全くありません。
大昔のドラクエ5でも十分に楽しめるのですから、
古いドラクエシリーズだけで当分は十分です。

それにしてもゲームの世界は目覚ましく進歩しています。
ドラクエ11のプロモーションビデオが発表されていますので
ためしに一度見てください。
https://www.youtube.com/watch?v=KdHYS2OWYW0

ドラクエ5でさえ、ユーザーを徹底的に楽しませる工夫がすごいです。
豪華なお城の設計、複雑な洞窟、バラエティに富むモンスター達。
迷い込む迷路。ユニークな魔法。洗練されたゲーム音楽など。

宿屋で休めば体力は回復するし、
強敵と戦って主人公を死なせてしまった場合でも、
教会にかなりの額の献金をしてお祈りをすれば生き返る。
何度でもやり直しが利く人生というのもゲーム世界ならではのこと。

敵と戦うのも交互で相手の攻撃番、自分の攻撃番とゆっくりと進められるので
わたしのようにゲームに不慣れなものでも、
十分に楽しめるように作られている。

武器や防具を買うお金は基本的には戦いで稼ぐのだが、
カジノに行ってギャンブルで稼ぐこともできる。
わたしはカジノに迷い込み、ポーカーやらスロットルマシンで
全財産を失ったこともあるが、いくらゲームの世界であっても
一か八かギャンブルで稼ぐのは邪道である。

やはりこつこつと稼いで、主人公のキャラクターを育ててゆくしかない。
但し手引書のようなものを参考にしない限り、
自力では若いものでもクリアーは不可能だとおもわれる。

でも今はネット上でクリアーのヒントや迷路の地図などが
たくさん公開されているので、これらをたよりにして旅を続けている。

ドラクエ5。まだ旅の途中であるが、
古いゲームなので主人公を強くするためにリアルなお金が請求されることもない。
時間はかかるが旅が完了すれば、今度はファイナルファンタジーや、
信長の野望、三国志などもチェックしてみたいと思っている。

これだけ夢中になって安い金額で楽しめるのである。
もうゲームを意識的に封印する必要もわたしの年ではもうなくなった。



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