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有馬記念を楽しむ

数多くのジャンクメールに混じって、
「有馬記念は今日開催。ジャパンネット銀行でネット投票」
という件名のメールが目についた。

ロトの宝くじを毎週200円ずつネット銀行から購入しているが、
競馬もネットから買えるのだとふと興味が湧いて、
アクセスすることにした。

わたしは長い間、競馬で賭けたことはなかったのだが、
若い頃は時々みんなと競馬を楽しんでいた。
京都の淀の競馬場にも何度か出かけたこともある。

今でもNHKがレースを中継するようなG1のビッグレース、
たとえば桜花賞、皐月賞、日本ダービー、
菊花賞、天皇賞、有馬記念などをテレビで見るのは嫌いではない。

「そうか今日は有馬記念なのか」心の中でつぶやいて
新聞欄でを確認してみると間違いない。
テレビで中継もされる。

「じゃ、久しぶりに参加してみようか」と、
ネット投票の手続きを進めた。

その仕組みは、ジャパンネット銀行の個人口座から、
JRA日本中央競馬会の投票用口座に
賭けようとする適当な金額を入金する。

難しい手続きではない。数回のクリックで完了出来るように
うまく作られている。振込手数料は無料である。
入金ができれば、その金額の範囲でレース名と
単勝とか複勝とかを選び予想馬をクリックをするだけである。

今回は競馬にそれほど興味のないわたしでも知っている
大本命の馬「キタサンブラック」の単勝に1000円だけ投票することにした。

午後3時になると家内と一緒にリビングのテレビをつけた。
今までも競馬の番組を何度も見たことがあるが、
どの馬が勝っても負けてもどうでもよかったわけで、
テレビを通して華やかなお祭りを眺めているという感覚だった。

ところがわずか1000円でもある馬に賭けると、
お祭りに具体的に参加するという気分に変化するから不思議である。
茶の間が競馬の観戦場になった。テレビを通じて現場の熱気まで感じられる。

時間になりゲートが開くとゼッケン2番の馬から目が離れず、
「イケイケー」「その調子」「ガンバレー」
と家内もわたしも久しぶりに大興奮。
印象に残る見事な競馬を大いに楽しませてもらった。

これほどの臨場感を味わえるのなら1000円の参加料は安い物で、
来年からはテレビ中継のあるG1レースは
1000円と堅く決めて参加することにしよう。

もちろん参加料であるから今回のようなケースはラッキーで特別。
参加料は戻らなくて当たり前。
でも年寄りのあたらしい楽しみを再発見したような年末でした。



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sceneryのひとこと

どんな世界でも一度は覗いてみたいという好奇心が
人並み以上に強いので競輪も競艇も何回かは出かけたことがあるが、
ギャンブルの風景として競馬が一番わたしの好みに合っていた。

競馬は金儲けなどではなく、入場料を払って楽しむ
エンターテイメントのひとつであると当時から思っていた。

他のプロスポーツ、野球とかサッカーと同じである。
入場料を支払ってゲームを楽しむと割り切れば熱くなることもない。
掛け金も1000円も賭ければ十分である。

もし予想が当たったとして
千円賭けたのと一万円賭けたのとでは、
一万円の方がその喜びが10倍になる訳でもない。
ほとんど同じ興奮、同じ喜びなのである。

それにしても馬主北島三郎の名馬「キタサンブラック」のラストラン
天才騎手武豊の騎乗を得て、
先行逃げ切りの安定した見事な走りでした。

この名馬が今までに稼いだ賞金は18億円。
これから種馬として獲得賞金以上の金額を稼ぐことは間違いありません。
北島三郎の老後もこの馬一頭で大安泰です。うらやましい。

ちなみにわたしが購入した馬券の配当は1.9倍でした。
とりあえず様子がわからないので中央競馬会に1万円入金したのですが、
あくる日にはジャパンネット銀行に10900円入金されていました。

中央競馬会にそのまま積み立てられるのではなく、レース日ごとに決済して
メインバンクに戻されるというシステムも気に入りました。



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発行者 scenery
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