智永寺(長野氏の菩提寺)


智永寺(ちえいじ)は、美里町北長野の細野集落にある、天台真盛宗の寺院です。
長野家10代当主の政藤の妹光子が開いたと言われます。長野家代々の菩提寺であり、位牌が納められているとのことです。(「美里村史」では政藤を12代当主としている。)
光子(法名智永尼)によって1460年に創建されたということですが、長野氏は13世紀末には、この地に住みついており、どのような経緯でこの寺を建立したのか、それ以前の長野氏と寺社との関係はどのようなものだったのか、長野氏が織田信長によって滅ぼされた1576年以降は、この寺も衰亡し、代々の住職の血筋も途絶えてしまったということで、詳しいことは何も分かっていません。
この智永寺が隆盛であった頃は、細野集落も含めて経ヶ峰一帯が修験道の修行の地として有名で、この智永寺にも、旅の僧らが度々宿泊していたようです。このことは、この地域が長野工藤氏の統治によって平穏で、仏教寺院が厚く保護されていたので、修行者が集まってきた、と考えられます。












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