柳谷の貝石山


美里町三郷の柳谷にある、三重県の天然記念物「柳谷の貝石山」です。
この三郷地区は昔の海岸線であったことから、この柳谷など各所で貝化石を大量に含む地層が露出しています。貝がびっしりと詰まった地層が、山の中などに露出しています。ここが波静かな入り江で、大量の貝殻が泥と一緒に上に上に重なっていったという当時の様子が良くわかります。




美里ふるさと資料館および美里文化センターのロビーには、平成6年頃に柳谷川の川底から採取された標本が展示されています。









  
   美里町の貝化石層

新生代第三期(4,000〜6,000年前)の海底の地層が隆起したもので、泥砂岩層の中に多数の貝化石を有する。白山町から、榊原、美里町三郷、安濃町草生まで連続する地層で、一志群層と呼ばれる。現在の津海岸のような平坦な海岸線ではなく、入り江のような静かな海であったと考えられている。ホタテ貝の化石を含むことから、現在よりも冷たい、青森以北の海のような環境であったと言われている。美里町三郷の「柳谷の貝石山」は昭和16年に三重県の天然記念物に指定されている。







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