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            日常の風景   NO.0003
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路上のあひる

風のないおだやかな晩秋の朝。
かすかに頬に感じる太陽のぬくみが、
ただそれだけでありがたい。

通勤の道路を巨大なキャンパスにして、
朝日が影を描く。
建物の先端の形状を、
長い長い影にして、さまざまに描く。

子供のように、影の境界線を、
なぞって歩くわたし。

そんなときである。ふいに、どこからか、
あひるが歩道に現れた。

白い羽根に、黄色いくちばし。
悠然と、それでいてきょときょとと、
あたりを見回している。

わたしはあひるを見て、ふとインドの道を思い出した。
インドの道は信号がほとんどない。

それでいて、その道を、多数のトラック、乗用車、トラクター
などにつづいて、
動物の乗り物、らくだ、牛、馬などが走り、
道端を人が動物がともに歩くのです。
象、豚、やぎ、くじゃく、犬、野良牛などなどなど。

日本なら完全な交通停滞を起こすところを、
警笛をけたたましく鳴らすだけで、
すべてのものがまるで手品のように前に前にと、
怒涛のように進んで行くのです。

あひるを見て、インドをなつかしく思った朝でした。



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sceneryの風景

2001年11月12日から16日まで、滋賀県で、第九回
「世界湖沼会議」が開催されました。

その会議に、ボランティア休暇なるものを1週間取って、
ほんのすこしですが、お手伝いをしました。

その、印象記「ボランティアからみた国際会議」を
わたしのHP、レポートにアップしましたので、
興味のある方はぜひ見てください。



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