奈良から大和街道・伊勢街道を通り伊勢に通じる道。
かつては、「伊賀越えならみち」(奈良道)と言われた。
慶長13年(1608)に藤堂高虎が伊勢・伊賀二国の大名となり、津(本城)伊賀上野(支城)間を官道として整備したところから、津・上野間が「伊勢街道」と呼ばれ、
五百野(いおの)(津市美里町)から久居城下を経て月本追分(松阪市中林町)で伊勢街道と合流する区間が
「奈良街道」と呼ばれるようになった。
文政13年(1830)「おかげまいり」では、伊勢神宮を目指す人々が近道として選んだ道、1日10万人が
通行し、1,500人が久居に宿泊したという。
格子戸の家など今も街道の各所に見られる。
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