平安時代
<賢明(けんみょう)寺>
津市久居元町2059 MapFan賢明寺
中御門天皇勅願時 天台宗 青龍山 千手院賢明寺 ”ひさいの観音さん”
開基:天平(730年頃)聖武天皇の勅により、行基により開基された。
宗派:天台宗
由緒・文化財:建仁(1200年頃)木造如意輪観音菩薩坐像が作製された。・・市指定文化財
弘安8年(1285)重源上人(東大寺大仏殿を再建)の母・願阿の三十三回忌供養のため石造板五輪塔が建立された。・県指定文化財
延元3年(1338)雲出川合戦の兵火により、諸堂が消失。
正平21年(1366)北畠顕能(あきよし)(北畠親房3男、初代伊勢国司)公、諸堂を建築し、北畠代々の祈願所とした。
永禄12年(1569)織田信長公の北畠具教(とものり)大河内城攻略の際、木下藤吉郎の先陣により、兵火にかかり、 再び諸堂を消失したが、本尊だけ難を逃れた。
寛永(1630年頃)住職 実順法印が天下に浄財を請い、堂宇を造営再興した。
寛文10年(1670)藤堂高通公が久居藩主となり、祈願所と定められる。
享栄(1684年頃)仁王門が高通公により寄進建造。・・・市民文化財
享栄2年(1685)銅灯籠が高通公により寄進建造。・・・市民文化財
享保4年(1719)中御門天皇の詔により、住職 智空法師が求子の祈願をして、翌年皇太子(後の桜町天皇)が御降誕になった。
中御門天皇は般若心境1巻を書き写して当山に納められ、勅願時の命と菊の御紋章を下賜われ、寺院の格式として 「三本筋入りの山門土塀」が許された。
宝暦元年(1751)木造千手観音菩薩立像が製作された。
明治(1868年頃)明治維新の廃仏毀釈により、山門を残し境内は荒廃した。
創建当時、客殿花見御殿などを有する七堂大伽藍の寺院であったとされている。
備考:一志西国三十三所観音霊場 第一番礼所
伊勢西国三十三所観音霊場 第十三番礼所
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<蓮蔵(れんぞう)寺>
津市戸木町2078番地MapFan蓮蔵寺
開祖:応和3年(963)慈恵大師
宗派:天台真盛宗(古くは天台律宗)
由緒:寛和2年(986)恵心僧都によって念仏道場として再建された。
延徳元年(1489)に真盛上人跡を継ぎ、法灯をかかげて不断念仏を再興し、円頓の妙戒を授け、
「十方有信の四衆雲の如く集ひて財を投じ、堂舎を造立す」と記されています。
天文の頃(1532)消失。
弘冶2年(1556)中興の祖桃慶法師によって再興。堂宇が風早の山から里に下りて、現在の地に移った。 。
文禄の頃、(1592〜96)津城主富田信濃守知信が深く帰依し、
慶長7年(1602)3石3斗の寺領を寄進し、久居藩もそのまま免租とした。
文化財:木造阿弥陀如来坐像(市指定文化財・平安時代)
涅槃図(市指定文化財・室町時代・文明13年(1482)・永正元年(1504)・享保2年(1717)の修復を示す墨書がある)
紙本着色熊野歓心十界曼荼羅(市指定文化財・江戸時代)
閻魔一座像(江戸時代)
備考:西側の庭には夏になると古代蓮の花がきれいに咲く。
オオヤマレンゲ。5-6月。
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鎌倉時代
<栄松(えいしょう)寺>
津市川方町412MapFan栄松寺
開祖:
宗派:
由緒:
文化財;石造地蔵菩薩立像(正和3年1314年)
備考:
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<宝樹(ほうじゅ)寺>
津市牧町304MapFan宝樹寺
開祖:
宗派:
由緒:
文化財;石造地蔵菩薩立像(正和3年1314年)
備考:
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<光明(こうみょう)寺>
津市久居新家(にのみ)町1483MapFan光明寺
開祖:
宗派:
由緒:
文化財;石造地蔵菩薩立像(正和3年1314年)
備考:
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<真光(しんこう)寺>
津市久居元町1893Mapfan真光寺
開基:元享(げんこう)年間(1321-1323)
宗派:天台真盛宗
由緒:元和元年(1623)本堂焼出。灰の中から、光芒の「仏画」が発見され、今日に伝える。
当時、久居開府以前の名刹。
本尊は正徳2年(1713)3月11日大庄屋信藤勘太夫の寄進による
文化財:仏画
寄木造地蔵菩薩(鎌倉末期、室町期)
木造薬師如来坐像(室町期)
石造地蔵菩薩(慶長14年1609年)
石造五輪塔(天分6年・1537年/10年・1541年/18年・1551年、天正1573年〜)
半鐘(元禄5年1692年)
本堂棟札(宝暦6年1756年)
阿弥陀仏画二幅
山越阿弥陀図
久居藩主初代、二代位牌
木村松石の墓
備考:
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室町時代
<引接(いんじょう)寺>
津市木造町1402;MapFan引接寺
開祖:不詳天正年間(1573-1592)以前
宗派:天台真盛宗
由緒:津の西来寺の末寺
文化財;阿弥陀如来坐像(市指定文化財・藤原時代)
キリシタン灯籠(市指定文化財)
滑石製合子・身(市指定文化財・5世紀)
備考:木造氏の菩提寺。
様々な宗派の仏書類、寺院の記録(落城前の木造城絵図)、郷土古文書類等3739点以上の蔵書。
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<法専寺>
津市久居寺町2063Mapfan法専寺
開基:天文元年(1532)4月10日信願
宗派:真宗本願寺
由緒:寛永元年(1624)12月寺号を下付。正保4年(1647)焼出、本堂は昭和8年建立。
文化財:
備考:
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<正法寺>
津市須ヶ瀬町1570
開祖:
宗派:天台真盛宗
由緒:
文化財;
備考:
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安土桃山時代
<本念寺>
津市久居元町2120-1Mapfan本念寺
開基:天正年間(1573-1592)休息
宗派:真宗高田派
由緒:元は真言宗で、休息の時転宗。火災に遭い、正徳4年(1714)再建。現本堂は昭和二年新築。
文化財:毘沙門天(江戸末期)
石灯籠(天保15年1844年)本堂棟木 毘沙門天棟札 聖徳太子立像
備考:
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<大乗寺>
津市久居元町2104Mapfan大乗寺
開基:文禄元年(1593)尊信伊予の人(河野通継)
宗派:真宗本願寺派
由緒:旧天台宗で、親鸞聖人が伊勢参りの途中立ち寄り、上人帰依し転宗し、上人手植えの梅が墓地にあったという。
雲出川の流木で創建したと伝えられている。
文化財:半鐘(宝暦2年1752年)
備考:
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江戸時代
<瑞鳳(ずいほう)寺>
津市久居寺町1216Mapfan瑞鳳寺
開基:正保年間(1644-1647)
宗派:臨済宗
由緒:
文化財:藩士の墓 江川正利(鍛冶職人)
備考:
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<西林寺>
津市久居元町2249Mapfan西林寺
開基:寛文年間年(1661-1673)信海
宗派:真宗高田派
由緒:
文化財:半鐘(正徳元年1711年)
備考:
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<見性(けんしょう)寺>
津市久居寺町1222Mapfan見性寺
開基:寛文2年(1662)
宗派:曹洞宗
由緒:初代藩主高通公の筆頭家老・藤堂源助が開府2年前に伊賀上野からの途中、長野峠で和尚に会い、寺を開くことになった。
文化財:藤堂源助一(2,000石)族の墓 藩士(100〜800石)・三好、桑名、浅木、本多、野海道、三田村等
備考:半鐘(享保元年1716年辻但馬守誓也の作)
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<天心寺>
津市久居寺町1231Mapfan天心寺
開基:寛文10年(1670)
宗派:曹洞宗
由緒:
文化財:馬頭頭観音立像
備考:
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<長開(ちょうかい)寺>
津市久居二ノ町1855Mapfan長開寺
開基:寛文10年(1670)
宗派:真言宗
由緒:伊賀の福寿院から光雄重堅法印を招いて開基。藩主の元服式、厄除け神事、領内の祈祷
文化財:八幡宮、大鳥居、宝殿、護摩堂
備考:当時は神仏混合であり、八幡宮と仏事、神事を行った。現在、のべの幼稚園。
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<天然(てんねん)寺>
津市久居寺町1258Mapfan天然寺
開基:寛文11年(1671)
宗派:浄土宗鎮西派
由緒:初代藩主高通は津の天然寺五世挙上人に帰依。分封時に、境内を広め建立寄進した。
文化財:藩士・植木升安(250石 久居城下町の設計工事を担当)、小屋延安、青木桃渓、藤堂八座の墓
備考:梵鐘(貞享4年1687年辻越後守陳種の作)
辻家の祖、越後守家種は天正年間(1573〜1591年)著名な鋳物師。
慶長17年(1612)豊臣秀頼が地震で崩壊した京都方広寺再建の際、梵鐘鋳造の棟梁となっている。
「国家安康、君臣豊楽」の銘文があり、徳川家を呪うものであるとして大阪冬の陣を引き起こし、豊臣家滅亡の原因ともなった。
津の釜屋町(現在安濃川に沿った北丸之内の一部)に鋳物師辻家の屋敷があった。
辻一族の遺物に、津観音の梵鐘・銅燈籠、岩田橋の擬宝珠、専修寺の梵鐘・銅燈籠、浄明院梵鐘、加良比乃神社常夜燈、本徳寺梵鐘がある。
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<玉せん寺>
津市久居二ノ町1737Mapfan玉泉寺
開基:延宝7年(1679)
宗派:天台真盛宗
由緒:
文化財:山門は武家の屋敷門の型式。
久居藩主二代高堅(たかかた)、三代高陳(たかのぶ)の墓所がある。
本堂には二つの黒厨子があり、藩祖高通と二代高堅の木像が納められている。
備考:久居の初代藩主・藤堂高通が境内地を与え、創建。藤堂家の菩提所。
玉せん寺は元「玉泉寺」と言った。二代藩主・高堅の時に高虎の官命である「和泉守(いずみのかみ)」に
差し障るという理由で「玉せん寺」となり、境内地も増やされた。
文政4年(1821)「文政の久居焼け」の大火により焼失。
明治36年(1903)にも再び火災に見舞われた。
現在の本堂は大正3年(1914)に再建された。
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<超善寺>
津市久居寺町1264Mapfan超善寺
開基:元和3年(1683)
宗派:浄土宗鎮西派
由緒:伊賀上野代超寺の末寺
文化財:阿弥陀如来(室町期) 石造地蔵菩薩 エンマ像
備考:半鐘(元禄12年1699年辻越後守政種の作) 安藤五琴、平井友賢(250石儒官)
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<本妙寺>
津市久居寺町1236Mapfan本妙寺
開基:延宝」5年(1677)
宗派:日蓮宗仏眼寺末
由緒:本妙院日厳聖人(津・仏眼寺第十五世)により開山。
文化財:
備考:半鐘(延宝9年1681年辻但馬守秀種の作)
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<妙華(みょうけ)寺>
津市久居寺町1234Mapfan妙華寺
開基:天和元年(1681)
宗派:真宗高田派
由緒: 藤堂家の姻戚寺院
文化財:本堂は、国の有形登録文化財
本尊:高田本山よりとされる阿弥陀如来立像(慈覚大師真作)
青巌寺より、二代融海が、阿弥陀如来坐像(恵心僧都作)を持参
一光三尊仏像
備考:文政4年(1821)の久居大火により焼失、江戸末期の安政4年(1857)に再建された。
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<専琳(せんりん)寺>
津市久居寺町1234Mapfan専琳寺
開基:元禄元年(1688)
宗派:真宗本願寺
由緒:津・専琳寺より分寺
文化財:
備考:半鐘(元禄12年1699年辻相馬守英種の作)
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<極楽寺>
津市久居寺町1099Mapfan極楽寺
開基:元文元年(1736)10月24日千外
宗派:天台宗
由緒:信藤勘太夫の妻が菩提を弔うため建立。
文化財:本尊木造地蔵菩薩(鎌倉期) 木造釈迦如来
備考:半鐘(宝暦6年1756年)
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