作品解説・ギャラリー4 
 
 
肉食
(ジル・パニッツィ/Gilles Panizzi)

自分で描いといて言うのもなんですが、こ、これは超コワイです・・・・・。
小さい子供が見たら、夢に出て来てうなされるかも知れません。
でも、実際の彼は、その見た目とは裏腹に、結構お茶目なところがあって、
いくら後続に大差をつけているとはいえ、ラリーのSS(競技区間)走行中に、
ギャラリーの大勢いる名物コーナーでスピンターンを披露してしまったりして、
思わず助手席のコ・ドライバーも驚いてしまうというようなこともありました。
グラベル(未舗装路)ではそれ程でもありませんでしたが、
ターマック(舗装路)ではめっぽう速くて、
グラベルが殆どの最近のWRCでは彼の姿を見ることは無くなりましたが、
そんな見た目とはギャップのあるお茶目な彼は、大好きなドライバーでした。


お内裏さま
(渡辺篤/Atsushi Watanabe)

実はこの作品は、最初は全然違うネタで描こうとしていたんですが、
なかなか上手い感じに描けず、仕方なくネタを変えて完成させた作品です。
その最初のネタとは、実は「能」なんですが・・・。
彼のクールな表情を能面に見立てて、
能を舞っている姿を描こうとしたんですが、力不足であえなく断念しました。
でも、結果的には彼のカワイイ感じのキャラが出せたような気がして、
良かったかなと思いました。


農夫
(ラルフ・ファーマン/Ralph Firman)

彼を見ていると、どうも、某酪農系タレントの田○義○さんを連想してしまい、
ついつい、こういう絵が浮かんできてしまったというわけです。
しかし、自分で言うのもなんですが、
何の違和感もなくハマっていると思いませんか?
この作品は夏に描いたもので、
F1速報誌に暑中見舞いとして投稿し、掲載されました。


自由落下
(ポール・トレイシー/Paul Tracy)

某フライドチキンチェーン店の店先に置かれている人形を見る度に、
いつもポール・トレイシーのことを思い出してしまい(顔立ちよりは体型的に・・・)、
4コママンガのほうでもそれをネタに描いているんですが、
この年、阪神タイガースが18年ぶりのリーグ優勝を達成したことで、
このネタをイラストにする絶好の機会だと思い、描きました。
今でもあの人形を見ると、彼のことを思い出します。
ちなみに、あの人形が殆どの店先に置いてあるのは世界中でも日本くらいらしく、
海外の店には普通は置いていないそうです。
不○家のペ○ちゃんとか、くいだおれ人形とかのような、
ああいった人形を店先に置くのは、日本独自の文化のようです。


KIKKOMAN
(福山英朗/Hideo Fukuyama)

日本人初のNASCARカップカードライバー、福山英朗選手を描いた作品で、
その時のメインスポンサーがキッコーマンだったため、
こういったキャラクターを思いつきました。
アメリカのレースに参戦するヒーローということで、
当然、タッチも陰影の強いアメリカンコミック調となっています。
設定としては、醤油の素晴らしさをアメリカ国民に広めるために、
日夜闘う(ステーキに勝手に醤油をかけて回るとか)ヒーローといったところでしょうか。


230馬力のパワーを
路面に伝えるには

(バレンティーノ・ロッシ/Valentino Rossi)

この作品は、当時、雑誌等に掲載されていたミシュランタイヤの広告のパロディーです。
このイラストの中で「サルになる」と書かれている部分が、
実際の広告では「ミシュランの高性能タイヤを前後に履く」となっています。
ちなみに、広告パロディー第一弾のほうは、
常設ギャラリーには掲載されていないこちらの作品となります。
これも同じくミシュランタイヤの広告が元になっていて、
この年の干支である「サル」と「走り去る」が掛けられているだけでなく、
この年はロッシがホンダを「去り」ヤマハへと移籍することになった年で、
その意味も掛けられています。


狩猟民族
(ニッキー・ヘイデン/Nicky Hayden)

この絵は、基本的には年賀状に使おうと思って描いたもので、
RC212Vが、その年の干支であるイノシシっぽいフォルムだなと思ったのと、
ニッキーが勝利を挙げた時に表彰台の上で見せる、雄叫びを上げる姿が、
なんとなく狩猟民族を連想させるということから、このような図になりました。
この作品の制作過程を、フォトギャラリーで紹介していますが、
その為には制作途中で何度もスキャナーを使って作品をPCに読み込む必要があり、
その度にいちいち筆を止めて作業を中断しないといけなかったのが少々大変でした。


2007
(キミ・ライコネン/Kimi Raikkonen)

この作品は、米国のハードロックバンド、Van Halenの
有名なアルバムジャケットのイラストが元ネタになっていることは言うまでもありませんが、
彼がマクラーレン在籍時に、
ナイトクラブで泥酔して素っ裸になったというゴシップ記事が出た頃に、
既に、こういうイラストを描きたいというイメージがほぼ完璧に出来上がっていて、
それがようやく実現したというわけです。
元ネタと見比べると、天使の羽が悪魔の羽になっていたり、
手に持ったタバコが酒のグラスになっていたり、
酒の空ビンがジョニーウォーカー(マクラーレンのスポンサー)だったりと、
徹底的にパロディーしています。


LA STRADA
(バレンティーノ・ロッシ/Valentino Rossi)

この顔は、ロッシが2008年のイタリアGPの時に被ったスペシャルヘルメットに
ペイントされていた顔写真がモチーフになっているわけですが、
ヤマハのスポンサーがFIATだったことから、
「黄色いFIAT500に乗って逃亡する赤いジャケットを着た男」という、
日本ではお馴染みのキャラクターのイメージで描いてみました。
後ろに描かれている車は、実際にイタリアの警察で使われている、
ランボルギーニ・ガヤルドというスーパーカーのパトカーです。
イタリアの道をイタリアの車に乗って走るイタリア人の絵ということで、
イタリア映画のワンシーンっぽくしてみたくて、
タイトルもフェリーニの映画の題名から引用してみました。


ヒロシ
(青山博一/Hiroshi Aoyama)

この作品は、もちろんあの大友克洋氏の代表作が元ネタになっていることは一目瞭然です。
「ヒロシ」という字面からなんとなく「それ」が連想されたのがネタを思いついたきっかけで、
さらには彼を支援するホンダが市販しているDN-01というバイクを、
「その」作品の中に登場するバイク風に描いてみたら面白いだろうなと思い、
それ風に勝手にカスタムして描いてみました。
画像では小さくて分かり難いですが、
彼に関係のある企業や彼が今まで所属してきたチーム等のステッカーが、
バイクには貼られています。
あと、TOKYOではなく、CHIBAにしたところもポイントです。(千葉県出身)
   

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