和竿(竹竿)について

店主の想い
人それぞれ、顔形・性格が違う様に、和竿(竹竿)も1本1本個性があります。
同じ作者の同じ調子表示の竿でも、全く同じと言う作品は皆無と言っても過言では
有りません。また、握りのデザイン、口巻・段巻の違いでも受ける印象は全くと言って
良いほど変わります。
当店では、名匠の往年の力作から、新進気鋭の若手作者渾身の作品まで、より多く
の和竿を取り揃え、
貴方の感性にピッタリの竿を選んで頂きたいと考えます。
「百聞は一見に如かず」、是非お立ち寄り頂き、店主との釣談義・竿談義をお愉しみ
下さい。

旭匠(先代孤舟) 六継 特選 鶺鴒丁 硬式随さく 1955年作

和竿の扱いについて

使用時
釣始め
コミをしっかりと継いでお使い頂けば特に難しい扱いは必要ありません。コミの緩みは、
玉口の破損、穂先・穂持ち(それ以外)の抜けにつながります。
新竿の場合は、釣り始めから1時間程度でコミの緩みの点検をしてください。
以後、緩みが無い様で有っても、2時間に1度程度のコミ確認はしてやって
いただきたものです。
振込み時に”違和感”を感じたり、取り込み時に”モタツキ”を感じたら随時コミを点検
してください。

使用中
へら鮒を針掛かりさせた後、力で引っ張り上げようとしないで下さい。
和竿はその「しなやかさ」と「粘り」で、へら鮒の動きを止め竿の力で引き寄せます。
特に、桟橋等の手前で潜られた場合、無理に引き抜こうとしないで下さい。
和竿の一番デリケートな部分である、穂先・穂持ちで、へら鮒をぶら提げる事に成り
竿その物を駄目にすることになります。手前で潜られた場合は竿を寝かして、再度
へら鮒を沖に送り出し竿全体に(胴に)へら鮒の荷重を感じながら取り込む事をお薦め
します。
浮子の移動(タナ変更)の時は、竿を手前に引き寄せ、穂先を曲げない様に移動
します。