「宗教的アンダンテ」 アンダンテとは、演奏速度を指示する用語で、"歩く速さで"という意味のイタリア語です。演奏時間は1分31秒です。
曲 の 紹 介
バリオス作曲「大聖堂〜第2楽章」
MIDIデータ M. HatTarsakey
バ リ オ ス の 生 涯
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アグスティン・バリオスは、1885年に南米のパラグアイに生まれました。きちんとした教養のある一家の中に育ち、幼い頃からギターを弾き始め、両親と多くの兄弟とともに音楽を演奏しました。高校時代は優秀なギター教師から古典的技法の指導を受けたほか、理論など音楽一般を学びました。
1913年以降、バリオスは数多くの曲をレコーディングしていますが、これにより、自筆の楽譜が残っていない多くの作品も知ることができます。彼の演奏会のプログラムは、バッハ、ショパンなどのクラシック作品の編曲、タレガのギター曲、そして彼自身の作品で構成されていました。バリオスの作品はクラシックとポピュラーの両方から触発された音楽でしたが、何よりもギターによる新しい音楽表現の世界を切り開いたものでした。
1932年にはベネズエラで2カ月に25回のコンサートを開くという派手な成功を収めたこともありましたが、必ずしも経済的に楽な生活を送っていたわけではなく、友人からの支援を受けることもありました。彼はインディオの装束をまとい、グアラニー族の伝説の酋長「マンゴレ」の名前を名乗ることもありました
1935年にドイツとスペインに演奏旅行に出かけたほかは、生涯のすべてをラテン・アメリカで過ごしました。晩年のバリオスは、エルサルバドル国立音楽院で教鞭を執り、健康状態がよくない中でも、作曲と演奏活動を休むことはありませんでした。1944年にこの国で亡くなるまで、ギター音楽の作曲家あるいは演奏家としてギターともに生涯を送りました。
第3楽章→
バリオスの作品をこちらからお聴きください。
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