・ふるさと古座川
大自然の恵み豊かな熊野の山々。
その中央に位置する大塔山を母とし、育まれた清流古座川。
人間が近づくのを拒絶するかのように屹立する巨岩や奇岩、そして触れあいを求めるように穏やかな流れで人々を楽しませてくれる川瀬など、熊野灘に流れ込むまでの約60kmにわたって、古座川は様々な表情を見せてくれます。また、川に沿って家が立ち並び、道が続いています。
  ふるさと古座川
古座中学校の通学区域は、古座川下流域の高池、池の山、楠、樫山、宇津木、月の瀬、そして、隣町串本町の古座、上野山、中湊、田原などで、高池を中心に栄えた古座川町の中心部です。
古くから山林業等で栄え、歴史的建造物や文化、民俗芸能が多く残されています。
◆虫喰岩(むしくいいわ):池の山
古座川町池野山地内にある国指定の天然記念物は、石英粗面岩の巨岩が風雨に浸食されて、その壁面が大小さまざまな無数の穴が蜂の巣のようにできています。
 
◆牡丹岩(ぼたんいわ):月の瀬
古座川町月野瀬地内にあり、岩肌が風化によって大小の穴で浮き彫りされ、その模様が牡丹の花に似ていることから名付けられました。
 
◆少女峰(しょうじょほう):月の瀬
古座川町月の瀬地内に位置し、静かな川面に映る岩峰は圧巻で、駐車場が設けられており夏は水遊びで賑わいます。
 
◆高池の互盟社(たかいけのごうめいしゃ)
明治時代に創立された古座川町高池下部地区の青年会互盟社は、河内祭や神戸神社例大祭で演じられる由緒ある古座流の獅子舞を伝承しています。互盟社会館は大正時代の木造洋館風で、当時としてはモダンな建築物で、注目すべきは玄関柱に古代ギリシャ風彫刻が施されています。石造物ではなく木彫であるところがユニークで、当時の大工の心意気が感じられる貴重な建造物になっています。
 
◆河内祭り(こうちまつり)
古座川流域の5地区(古座、古田、高池、宇津木、月の瀬)が担い手となって行われてきた伝統祭礼で、紀州藩が編纂した「紀伊続風土記」に「日置浦より新宮迄の間に此祭に次ぐ祭なし」と書かれるほど古くから有名な祭りでした。
河口に位置する古座の中心産業は漁業、その他の地区は主に山林業を基軸に長年コミュニティーを形成してきました。
 このように性格を異にする地域が年に一度、共に河内神社(河内様)に集い、それぞれ独自のやり方で祭礼を行うという、他にあまり例をみない形式の祭りです。
 

祭りのハイライトは、江戸時代に沿岸捕鯨で栄えた古座の鯨舟に華麗な装飾を施し、軍艦に見立てた三隻の御舟(みふね)の水上渡御
河内神社のご祭神は河口の古座神社に合祀されているのだが、この例大祭では、元々鎮座されていた約3km上流の「河内様(コオッタマ)」と呼ばれ、ご神体とされる川の中の小島まで「河内大明神」に神額を揚げた御船が遡り、そこが主祭場となる。
  そして熊野地方の獅子舞のルーツといわれる古座流の獅子舞の競演や、櫂伝馬競争など見どころが多い。
 御舟行事と古座青年会の古座獅子は文化庁の重要無形民族文化財に指定されている。

3隻ある櫂伝馬も御舟と同じように、古座の3地区に分かれて所属する。
 上乃町は黄、中乃町は青、下乃町は赤と色分けされている。競漕は宵宮と本祭の2回行われ、宵宮のレースが正式で、本祭のレースはアトラクション的なもの。かつては大人が乗る大伝馬もあった。今は、過疎化で地元の中学生が参加しています。
  

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