熊野天然乾燥材


木造住宅において、木を乾燥させることが一番の基本です!

垣本建築では、天然乾燥させた熊野材を使用しています。

天然乾燥とは原木から一度製材し、約半年雨ざらしにすることで木の癖をぬきます。それから約2年、陰干しすることにより材木が乾燥し収縮が収まります。
注文後、2度目の製材をし構造材に使用します。そうすることにより、家のゆがみや収縮が出にくく、バランスが良い状態に保たれます。

「二度引き」とは、木の歪みと癖をとること。

時間も手間もかかる「二度引き」。それ以上に大切にしたいのは、二度引きにより木の癖・収縮・歪みがほとんど出ないこと。耐久性のある地震に強い家が造れます。


本宮製材所及び作業場 


十七歳の頃、大工見習いをしている時でした。
木を刻む作業をしている時、木から水が吹き出し飛び散りました。
木は住宅用に切られるまで五十年から百年、大地から水を吸い上げ続ける。水を含んだ木をすぐに製材して家にすると木が収縮しねじれや歪みが出てきてしまいます。

「長い年月をかけて育った木を大切に使いたい。」とその時感じた疑問、情景は今でも鮮明に覚えています。

人は家を造る時、木から命をもらいます。木の命を尊重し、人にも優しい家造りがしたい。そのために、技能をより極め、この技能を次の世代につなげて行きたいと考えます。