ササユリ産品化への取り組み

 ササユリは日本の中部地方より以西の山間部に自生する日本特産のユリです。清楚で淡いピンク色の香りのよい花を咲かせることから人気の高い自生ユリの一種です。「ササユリ」とは葉がササの葉ににていることからこの名が付いているようです。
 最近では、乱獲、自生地の環境の変化等で激減しており、一部山取の切り花が高値で取引されています。各地で観光資源や保護活動、営利栽培に向けて取り組まれていますが、栽培が難しく、種から開花までに6〜7年を要することから、色々と問題点は多いようです。
 日高川町では、市場価値の高いササユリを遊休農地対策、新しい特産物開発のひとつとして取り上げ栽培に取り組んでいます。
 バイオセンター中津では、バイオ技術を使ってササユリ球根の増殖を行い、町内の栽培農家に球根を供給しています。栽培農家からは切り花として市場に出荷しています。また、一部の球根を秋頃より一般の方向けとして販売も行っています。






  取り組みの経過
 
 平成 8年 ササユリのリン片培養による増殖に取り組み始める。
 平成10年 培養によって得られた球根をポットに植えだし、温室内で養成を行う。
         ササユリの種からの培養による増殖に取り組み始める。
 平成11年 農家の協力により3,000球の球根を試験的にビニールハウス内に定植する。
         約70本の初めての開花が見られる。
 平成12年 初めて約1,000本の市場出荷を行う。
 平成13年 約2,000本の市場出荷を行う。
 平成14年 約5,000本の市場出荷を行う。
 平成15年 約4,000本の市場出荷を行う。培養球を一般の方向けに販売を行う。
 平成16年 約10,000本の市場出荷を行う。一般の方に栽培球根の販売を開始。
 平成17年 約13,000本の市場出荷を行う。
 平成18年 約11,000本の市場出荷を行う。
 平成21年 約17,000本の市場出荷を行う。
 平成22年 約14,000本の市場出荷を行う。
 平成26年 日高川町リフレッシュエリアみやまの里森林公園内(藤棚ロード)にささゆり球根の植栽行う。
 平成27年 6月初旬頃上記公園内で約2000輪の花が開花。
 令和 元年 森林公園内(藤棚ロード)でのイノシシ被害から道のほっとステーションみやまの里裏手法面にささゆり球根の植栽行う。
 令和 4年 6月初旬頃道のほっとステーションみやまの里裏手法面にて約500輪以上の花が開花。




サユリのフラワーアレンジメントへ






トップページへ戻る



ササユリ球根