大仰を潤す水


 
   田植え時期きちっと来る水、来るもんだと思っていた水、その仕組みを子どもたちに伝えたい。

   田圃を潤す水は遠い遠い先祖さんから、沢山の人々の汗と工夫で引き継がれてます。


人々に管理された大切な水

 
井生から白山町に抜けるアカイワ橋から西を望むと、遠く布引山脈に

は風力発電の風車が見えます。

目を雲出川に移すと井堰(いせき)があります。

大仰の田圃を潤す水はここが出発点です。

 
要所要所にこの種の井堰があります。

雲出川の水をせき止め水を満々と貯めています。

普段見落としがちですがこの水が田んぼへ行く水の元なのです。

多少の日照りが続いても大丈夫


 
桜の名所、亀が広の西隅から井堰のほうに入ると水門が見えます。

ここから大仰石橋の田んぼを潤す水が取り入れれられているのです。


      (=^ェ^=) にこにこ

 
県道の下をくぐり抜け、桜並木を右に見て水はどんどん流れます。


 
調度白山町を過ぎるころ、小川橋のところに合流します。

 
田園風景の一つとして目にとまる堰もいろんな役割があります。

毎年3月頃、皆が出会って水路を掃除したり水門付近の土砂を取り除

いたりし水は守られています。

台風が近づけば水門を開け、被害が出ないよう人力で保守されてます。


 
更に水は水門を横切り、次の水路へ流れ込みます。

結構ゴミがたまるんです。

定期的に水路入口の清掃をしないと水が止まってしまいます。

とんでもないゴミも流れ着きます。

川をきれいにしたいですね。

                                    (-.-)y-゜゜゜ いっぷく

 
そして水は一志町にはいりま〜す。


 
初瀬街道の沿線を流れ、かさつき地蔵さんの傍を過ぎ、一志ゴルフの

前を通り更に水は流れます。

 
上出地内をさらに東に進み、家々の軒並みを見ながら水は流れます。


 
途中途中にあふれ出た水を逃がす水門や、ポンプアップする小屋を見

ながらどんどん進みます。

 
調度上出の真中あたりを北側に進み、広出組のほうに流れます。

 
出の在所の外れ、山の根を水は流れ村出、片山、石橋へと水は引き

継がれます。
さて後はどうなるのかな〜

山口大池の水路も、たどると先人の苦労がうかがい知れます。

        ヽ(^o^)ノどもども

 
    昭和20年代の航空写真を見ると、上出の在所の西側に堤があり調度その前当りの雲出川に橋のよう

  な建造物を見ることが出来ます。

  これは昔の堰でここから水を取り込み、今は県道沿いに半分ほど埋まった堀があるがそこを通じて片

  山や石橋の方へ水が引かれていました。



  左上2番目赤岩橋。赤岩橋の下に二か所堰の跡あり。(現在はいずれも取り壊されその残骸と思われる

  ものが見られるだけです)



  □赤岩橋の西の井堰は老朽化が激しいため、平成28年に改修工事が行われました。


     田植の時期になると桧の角材を川に沈め、川の流れを堰き止め用水路へ水を取入れていました。

   人力で桧の角材を落とし込み水を堰く結構危険な作業でもありました。






工事が始まりました。








  □平成29年4月には整備された井堰が完成しました。

   平成30年7月13日久しぶりに赤岩橋を渡ったら堰はさらに進化してました。

   水を堰き止める通路は自動化されており、またそこへたどり着く道も整備されていました。

   安全に水の管理ができます。













 東のポンプ小屋の水路も平成30年度工事で改善さ

れました。

従来はポンプの水の取入れ口が排水路側からでした。

取入れ口が一番底にあり、ゴミや泥などが溜まりやす

くポンプの保守に支障を来たし困りものでした。

 これを改め、用水路の本線側から水を取入れるよう

になりました。

写真のように水門を作り、水量の調整が一段と楽にな

りました。

用水路からの水はポンプ小屋のプールにいったん溜め、

ポンプアップにより田圃へ水が送られます。